激ウラ!!西川貴教のオールナイトニッポン

激ウラ!!西川貴教のオールナイトニッポンは、かつてニッポン放送のポッドキャスティングステーションから配信されていたインターネットラジオ番組です。Podcastの形式を利用して配信されました。

番組概要

本番組は、2005年 12月15日に配信を開始しました。スタートの目的は、当時終了していた『西川貴教のオールナイトニッポン』が特別番組として一日限りで復活することをリスナーに告知することでした。しかし、予想を上回る好評を得たため、特別番組終了後も配信が続けられることになります。これは、ニッポン放送が『西川貴教のオールナイトニッポン』をレギュラー番組としてポッドキャストで本格的に復活させる可能性を探る試みでもありました。

その後、番組は約半年間にわたり、合計20回配信されました。しかし、2006年5月をもって番組は終了。その理由としては、番組制作体制における責任の所在が不明確であったことや、母体番組であった『西川貴教のオールナイトニッポン』の公式ウェブサイトが閉鎖されたことなどが挙げられています。番組終了後、パーソナリティを務めた石川昭人が個人で運営するサイトbe-side.jpにて、後継番組となる『石川・ホンマ・ぶるんのBe-side Your Life』が配信されています。

パーソナリティ

番組名に「西川貴教」の名前を冠していますが、西川貴教本人はパーソナリティとして出演していません。代わりに、『西川貴教のオールナイトニッポン』の制作に長年携わった放送作家の3名が担当しました。

石川昭人：ラジオ番組構成作家
本間俊彦：ラジオ番組構成作家
ぶるんぶるん（平田治）：ラジオ番組構成作家

スタッフ

番組の制作と配信はニッポン放送デジタルコンテンツ部が担当しました。ディレクターおよびミキサーは、サウンドマン所属の生江龍太郎氏が務めました。

配信形式

配信は毎週火曜日に行われ、新しいエピソードが更新されました。初期は1部構成で配信されていましたが、徐々に配信時間が増加し、後期には2部構成、さらに最終期には3部構成となり、1回あたり約1時間の番組となりました。

主なコーナー

番組では、リスナーからの投稿を元にした様々なコーナーが実施されました。

通じない日本語：リスナーの地元で当たり前に使われているものの、他の地域では全く通じない日本語の表現を紹介するコーナー。後期には、パーソナリティの本間俊彦氏が下ネタを苦手とすることを逆手にとり、彼をからかう方向へ内容が変化することもありました。

激ウラカスタマーレビュー：iTunes Music Store（当時）に掲載される番組のカスタマーレビューを、リスナーが面白おかしく考えるコーナー。優秀作は実際にリスナーに掲載を依頼していました。これは番組の登録者数を増やすことを目的としていました。

私事（わたくしごと）：リスナー自身の身の回りで起こった、一見些細でどうでもいい出来事ながら、なぜか心に引っかかったり、面白みがあったりするエピソードを紹介するコーナーです。

こんなアイドルはイヤだ：アイドルのプロフィールに書かれていたら、応援する気持ちが失せてしまうような条件や設定を考える大喜利的なコーナーです。

レイヴ：番組スタッフや関係者が何らかの問題や失敗を犯した際に執行される罰ゲーム企画です。元々は母体番組『西川貴教のオールナイトニッポン』でも行われていた罰ゲーム形式を引き継いだもの。特徴としては、肉体的な苦痛ではなく、プライベートな事柄に踏み込むなど、精神的なダメージを与える内容が多い点です。罰を受ける当日の台本の色が他のスタッフと異なる、という形で本人に罰ゲームを自覚させる演出から始まります。

石田裁判：パーソナリティの石川昭人と、他の番組でミキサーを務める友人・若林千真氏が、『西川貴教のオールナイトニッポン』でアシスタントディレクターを務めていた石田誠氏の結婚式の企画・構成・演出を担当した際に、石田氏が非常識な態度をとったと石川氏らが主張したことから発展した企画。番組内で石田氏への証人喚問が行われ、リスナー投票の結果、石田氏へのレイヴ執行が決定しました。しかし、当日に石田氏が一時入院したため、過激なレイヴは中止に。代わりに、当時営業部に異動していた石田氏の状況を考慮し、「番組のスポンサーを探す」という罰ゲームが執行されました。その後、石田氏が制作部に戻ったため、スポンサー探しは宙に浮いたまま番組が終了しました。

本間レイヴ：第11回配信分では、本間俊彦氏が番組ホームページの日記更新を1週間怠ったことへの罰として、彼の携帯電話の電話帳に登録されていた連絡先から30件が削除されるというレイヴが執行されました。

特記事項

第4回エディット：2006年 1月2日に配信された第4回は約30分を超える長尺となり、サーバへの負荷が大きかったため、途中で再生が途切れるという事態が発生しました。このため、翌1月3日には、オープニングのフリートークなどをカットした短縮版「第4回エディット」が再配信されました。

第10回フェードアウト：2006年2月13日配信の第10回では、「私事」コーナー中にバイブに関する話題が出たところでニッポン放送のジングルが流れ、不自然に終了しました。これについて、第11回で訂正版を後日配信するとアナウンスされましたが、結局配信されることはありませんでした。

本番組は短命ながらも、独特な企画やパーソナリティ陣の掛け合いで一部のリスナーから根強い支持を得ました。その精神は、後継番組である『石川・ホンマ・ぶるんのBe-side Your Life』へと引き継がれています。

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