激闘!エグゼ兄弟ロックメ〜ン!

概要

『激闘!エグゼ兄弟ロックメ〜ン！』は川野匠が描いた、日本の漫画作品であり、2003年4月から2006年10月まで『別冊コロコロコミック』に連載されました。この作品は、『ロックマンエグゼシリーズ』に基づいていますが、ゲーム内の世界観を描くのではなく、ゲームプレイヤーの日常生活に焦点を当てた異色の作品です。

物語の特徴

物語の中心は、主人公が多くのプレイヤーと通信対戦を行っていくことにあります。ゲーム機同士の通信ではなく、プレイヤーがロックマンの姿になって対戦するというユニークな仕組みが採用されています。このプロセスでは、ハードの電池が切れるとロックマンの状態が解除され、本来の姿に戻ってしまいます。大会において、熱太と冷二が決勝戦で戦った際も、同様の理由から相打ちになってしまう場面が描かれています。

登場人物

六田 熱太（ろくた ねった）

熱太は冷二の双子の兄で、熱血プレイヤーです。彼は『ロックマンエグゼ3』ではヒートガッツスタイルを使用し、『エグゼ4』ではソウルユニゾンに苦労しつつも、最終的にはサーチソウルを駆使して戦います。

六田 冷二（ろくた れいじ）

冷二は熱太の弟で、冷静な性格を持ちます。『エグゼ3』ではアクアカスタムスタイルを使用し、『エグゼ4』ではアクアソウルを使って戦います。

モモエ

熱太と冷二を見守る女の子で、プレイヤーとしては登場しません。

エグゼ3狩りのおっさん

かつてはサラリーマンだったが、エグゼ3に夢中になり、仕事を失ってしまったという過去を持つキャラクターです。彼はプレイヤーのゲームを没収する活動を行うことに。

ロックワン

犬をモチーフにしたプレイヤーで、可愛い見た目を活かして熱太たちを油断させようとするも、可愛くないと言われて敗れます。

金持 テルオ（かねもち テルオ）

裕福なプレイヤーで、最初は熱太と対立するものの、次第に彼らと絡みを持つようになります。彼の「マネーバリア」や、ソウルユニゾンは戦術上の重要な要素です。

ブラックロックマン

不良のプレイヤーで、強いがさまざまな小さな犯罪歴を持っています。最終的に自滅してしまうというサプライズを演出します。

稲川 幽助（いながわ ゆうすけ）

幽霊のプレイヤーで、生前はロックマンに熱中していた結果、命を失ったという過去を背負っています。彼は通信対戦に勝つまで成仏しないという決意を持って挑んでいます。

別冊コロコロとの関連

「激闘！エグゼ兄弟ロックメ〜ン！」の後には、同じく川野による『笑劇オンエア!!流星のロックメ〜ン』も連載され、こちらはプレイヤーがゲームキャラクターを呼び出し戦わせる新たな仕組みが展開されています。主人公の流太は、小学5年生という設定で、未来に作られたロックマンと共に冒険します。

書誌情報

この作品は全2巻から成り、川野匠作品の魅力が詰まっています。初版が2004年に発行され、その後も続く作品群がファンを魅了し続けています。

『激闘！エグゼ兄弟ロックメ〜ン！』は、ただのゲームの紹介に留まらず、プレイヤーたちの人生模様や人間関係を描くことで、多くの読者に共感を呼び起こす、心温まる物語となっています。

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