濱口雄彦

濱口 雄彦について

濱口 雄彦（はまぐち たけひこ）は、1896年8月24日に東京府で生まれ、1976年10月5日にこの世を去った日本の著名な金融家です。彼は、東京銀行の頭取、および全国銀行協会連合会の会長を務めたほか、日本陶磁協会の第3代理事長としても知られています。

家族構成

濱口雄彦は、実業家としての経歴を持つ濱口雄幸の長男です。母は濱口夏で、彼は弟に濱口巌根がいます。家族の中で彼の長女である幸は、船後正道に嫁ぎ、彼も中小企業金融公庫の総裁などを歴任しました。次女の淑は、正田巌に嫁ぎ、正田巌は後に日銀の監事となり、上皇后美智子の兄でもあります。そして、三女の宏は桐澤潔に嫁ぎました。桐澤は成蹊大学の名誉教授として名を知られています。

教育とキャリア

濱口雄彦は東京府立第一中学校、そして一高を経て、1921年に東京帝国大学法学部を卒業しました。彼の金融業界におけるキャリアは、1921年5月に日本銀行に入行したことから始まりました。1937年には大阪支店の次長、1940年には広島支店の支店長を務めるなど、着々と昇進を果たしました。しかし、1941年には日本銀行を退職し、その後三和信託会社の専務として働き、1945年までその職に就いていました。

同年に三和銀行の監査役にも就任しますが、1945年までの在任でした。その後、1946年から1954年の間は東京銀行の頭取を務めました。なお、1949年5月からは全国銀行協会連合会の会長にも就任し、1950年6月までその職にありました。

公職と栄典

さらに、濱口雄彦は、1955年10月から1961年まで愛知用水公団の総裁を務めたのち、1962年5月からは国際電信電話会社の社長として活躍しました。この職においても1964年5月までの任期を全うしました。彼は1971年5月から1976年10月にかけて日本陶磁協会の理事長を務めました。

彼の功績が評価され、1966年には勲一等瑞宝章を授与されました。濱口雄彦の精神や業績は、後世においても多くの人々に影響を与えるものとなり、彼は日本の金融界において重要な位置を占める存在として記憶されています。

最後の地

濱口雄彦は青山霊園に埋葬されており、彼の業績や生涯は今なお多くの人々に語り継がれています。金融界の礎を築いた彼の人生は、多くの教訓と示唆を与えてくれることでしょう。

もう一度検索