瀬川智広

瀬川 智広

瀬川 智広（せがわ ともひろ）氏は、1970年10月21日に兵庫県で生まれた日本のラグビー指導者であり、現在は大学教員としても活動しています。長年にわたり選手、そして指導者として日本のラグビー界に貢献してきました。

選手としての歩み

兵庫県に生まれ育った瀬川氏は、高校入学後に本格的にラグビーの道へ進みました。県立明石西高等学校で基礎を学び、1989年に卒業後、ラグビー強豪校として知られる大阪体育大学に進学しました。大学時代には、その才能が認められ関西学生代表にも選出されるなど、将来を嘱望される選手として成長しました。1993年に大阪体育大学を卒業後、社会人ラグビーの名門である東芝府中ラグビー部（現在の東芝ブレイブルーパス）へ進み、選手としてのキャリアを積みました。グラウンド上では、チームを司るスクラムハーフ（SH）としてプレー。身長170cm、体重80kgという体格を生かし、巧みなパス捌きと判断力でチームを牽引する存在でした。

指導者への転身と多岐にわたる活躍

選手としての一線を退いた瀬川氏は、そのまま所属チームである東芝で指導者の道を歩み始めました。2000年には東芝府中ラグビー部のコーチに就任し、選手の育成やチーム戦略の立案に携わりました。コーチとして経験を積んだ後、2007年には東芝ブレイブルーパスの監督に昇格。トップリーグというハイレベルな舞台でチームの指揮を執り、強豪としての地位を確固たるものとする上で重要な役割を果たしました。

2011年に東芝ブレイブルーパスの監督を退任した後、活躍の場を日本代表へと移しました。2012年からは、スピードと戦術が鍵となる7人制ラグビーの日本代表ヘッドコーチに就任。世界の舞台で戦うセブンズ日本代表を率い、国際大会での勝利を目指しました。2016年10月に7人制日本代表ヘッドコーチを退任するまでの間、チームの強化に尽力しました。

その後、2017年には再び古巣である東芝ブレイブルーパスの指揮官としてチームに戻りました。監督として再びチームを率いた後、2019年には監督職からゼネラルマネージャー（GM）へと役割を変え、チーム運営の中枢を担う立場となりました。

現在の活動

2020年からは、活躍の場を大学の教育・研究機関へと広げ、摂南大学スポーツ振興センター准教授として教鞭を執るとともに、同大学ラグビー部の監督を務めています。大学ラグビーの現場で若い世代の指導にあたりながら、スポーツ振興に関する教育・研究活動にも従事しており、日本のラグビー界の未来を担う人材育成に力を注いでいます。選手、コーチ、監督、GM、そして大学教員と、多角的な視点からラグビーに深く関わり続けている人物です。

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