瀬戸口清文

瀬戸口清文（せとぐち きよふみ）

概要

瀬戸口清文は、1953年3月21日に生まれ、2018年3月1日に亡くなった日本の体操指導者です。特に、NHKの幼児向け番組『おかあさんといっしょ』で、8代目たいそうのおにいさんとして13年間（1974年4月～1987年3月）にわたり活躍したことで広く知られています。親しみやすい人柄で「セトちゃん」の愛称で親しまれ、子どもたちに体操の楽しさを伝えました。

生い立ちと『おかあさんといっしょ』

鹿児島県薩摩郡宮之城町（現在のさつま町）出身。日本体育大学在学中の1974年、『おかあさんといっしょ』にたいそうのおにいさんとしてデビューしました。番組では、斉藤伸子、松熊由紀（ともに11代目のうたのおねえさん）と共演しました。

瀬戸口が担当した体操は、「地球をどんどん」、「スイッチ・オン」、「パラランたいそう」、「コケコッコたいそう part 1」、「コケコッコたいそうpart2」、「ぞうさんのあくび」など、時代ごとに変化しました。特に人気を博したのは、「スイッチ・オン」で、水木一郎（2代目のうたのおにいさん）が歌い、「テレビシビレテ」という合言葉と共に子供たちの間で流行しました。また、最後の5年間担当した「ぞうさんのあくび」は、1996年3月まで14年間も受け継がれ、歴代の体操曲の中で最も長く使用されました。卒業後は、天野勝弘と佐藤弘道がこの体操を引き継ぎました。

番組での共演者は、うたのおにいさんでは田中星児、水木一郎、たいらいさお、宮内良、かしわ哲、林アキラ、坂田おさむ。うたのおねえさんでは斉藤伸子、松熊由紀、奈々瀬ひとみ、しゅうさえこ、森みゆき。身体表現のおねえさんでは馮智英がいました。特にたいらいさお、坂田おさむとは同学年でしたが、彼らよりも遅い生まれでした。

番組卒業後

番組卒業後も、子供向け教材（ベネッセの『こどもちゃれんじ』付録ビデオなど）に出演しました。また、2002年からは大妻女子大学家政学部児童学科の教授として教鞭をとり、女子学生の指導にあたりました。大学での教育活動の傍ら、『いないいないばあっ!』や『おとうさんといっしょ』といったNHKの幼児・子供向け番組の体操指導にも携わりました。

さらに、株式会社メイトが主催するサマースクールの体操部門の講師も務め、「セトちゃんのうんとこどっこい運動会16」を企画・監修・振付けし、自身で発売しました。音楽あそび部門でも、振付けや作詞、歌唱を行うなど、晩年まで精力的に活動を続けました。

死去

2018年3月1日午前2時12分、瀬戸口清文は64歳で亡くなりました。死因は公表されていません。65歳の誕生日を迎えるわずか20日前でした。その突然の訃報は、多くの人々に惜しまれました。

CM出演

1990年代前半頃には、静岡いちごのCMに出演していました。

関連人物

大妻女子大学の人物一覧にも名前が記載されています。

瀬戸口清文は、体操指導者としてだけでなく、教育者、タレントとしても幅広く活躍し、多くの人々に笑顔と元気を届けました。

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