炎と森のカーニバル (曲)

シングル「炎と森のカーニバル」について

「炎と森のカーニバル」は、日本の人気バンドSEKAI NO OWARIによるメジャー6作目のシングルです。この楽曲は、前作「スノーマジックファンタジー」のリリースから約3ヶ月後に発売され、同時に3rd映像作品『炎と森のカーニバル in 2013』もリリースされました。

タイアップと特典

表題曲は、NTTぷららの「ひかりTV」CMソングとして起用されており、SEKAI NO OWARIは再びCM用の楽曲を手掛けることになりました。また、カップリング曲はロート製薬の『OXY』のCMソングとして使用されています。

このシングルは、初回限定盤A、初回限定盤B、通常盤の3形態で発売されました。初回限定盤Aには表題曲のミュージックビデオが収録されており、初回限定盤Bにはレコーディングドキュメンタリー映像が含まれています。通常盤の初回生産分には、謎のDVDがあたるスクラッチカードも封入されているという特典がありました。

さらに、「炎と森のカーニバル」は、第56回日本レコード大賞で優秀作品賞を受賞し、注目を集めました。

楽曲の内容と制作

表題曲「炎と森のカーニバル」

この楽曲は、Fukaseが作詞・作曲を手掛け、バンドが掲げる「TOKYO FANTASY」をテーマに制作されました。バスドラムの音色と花火の音が融合されたユニークなサウンドが特徴で、振動するような低音は、Fukaseが友人と花火大会に行った際にインスパイアを受けたもので、ライブでの表現を追求する中で生まれたものです。歌詞はノンフィクションで、Fukaseが過去にアルバイトをしていた横浜市のよこはまコスモワールドをモデルにした実際のストーリーが描かれています。

カップリング曲「ピエロ」および「Holy Forest -remixed by melodysheep from U.S.A.-」

カップリング曲の「ピエロ」は、Fukaseが作詞・作曲を担当し、バンドの音楽スタイルが引き立つ印象的なトラックとなっています。また、「Holy Forest」のリミックスバージョンも収録され、新たなアレンジで楽しむことができます。

ミュージックビデオ

ミュージックビデオは、前作の「RPG」や「スノーマジックファンタジー」を監督した田向潤が手掛けており、雪が降る夜の森の中でミイラ男やバレリーナ、大道芸人とともにメンバーがパレードを繰り広げる幻想的な映像が魅力です。この一環を一台のカメラで捉える手法を用いることで、ダイナミック且つ没入感のある映像美が実現されています。

参加ミュージシャンとレコーディング協力

レコーディングには東京都立葛飾総合高等学校吹奏楽部をはじめ、複数のミュージシャンが参加しています。また、花火音のサンプリング録音には新潟の煙火関連企業が協力しており、楽曲の質が高められています。

振り返る

「炎と森のカーニバル」は、SEKAI NO OWARIの独自の世界観を体現した作品であり、バンドが持つ幻想的なテーマとストーリー性が見事に融合しています。様々なタイアップや特典が用意されたこのシングルは、多くのファンに支持され、音楽シーンにおいても特別な地位を確立しています。

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