炎の聖歌隊 ［Choir］

桑田佳祐、配信シングル第2弾「炎の聖歌隊 ［Choir］」の魅力に迫る

2021年8月11日、桑田佳祐の2作目の配信シングル「炎の聖歌隊 ［Choir］」がリリースされました。前作「SMILE〜晴れ渡る空のように〜」に続くこの楽曲は、9月15日発売のミニアルバム『ごはん味噌汁海苔お漬物卵焼き feat. 梅干し』からの先行配信という位置付けで、大きな話題を呼びました。

リリースとプロモーション

発表は2021年8月9日に行われ、iTunes Storeでは8月10日からプリオーダーが開始。一般発売は8月11日と、ファンには待ち遠しい展開となりました。SUBARU「フォレスター」とユニクロ「Life Wear/タックワイドパンツ 空港編」のCMソングにも起用され、楽曲の認知度をさらに高めました。また、リリースと同日に全国ツアー『LIVE TOUR 2021「BIG MOUTH, NO GUTS!!」』開催決定も発表され、この楽曲がツアー開催を予感させるものだったということが、桑田自身によって明かされています。

音楽性とジャケットアート

「炎の聖歌隊 ［Choir］」は、軽快なエイトビートと華やかなイントロが印象的なポップチューン。桑田佳祐らしい爽やかさと切なさを併せ持ち、疾走感溢れるバンドサウンドが魅力です。音楽ライターの森朋之氏は、ザ・ビーチ・ボーイズやザ・ベンチャーズを思わせるアレンジメントと評し、湘南サウンドの最新版と絶賛。サビは少年隊のようなジャニーズ系の歌手が歌っているイメージで制作されたとのこと。歌詞には、ライブ会場に集まった観客へのメッセージが散りばめられています。

楽曲制作に際しては、コロナ禍で締め切りに追われることが少なかった桑田氏ですが、この曲は「お題ありき」の制作だったため、モチベーションが上がったと語っています。これは、制作スケジュールが流動的になりがちな状況の中で、明確な目標があったことが、クリエイティブな活動の活性化に繋がった好例と言えるでしょう。

ジャケットには、SUBARUが1960年代に製造していた「スバル360」が描かれ、ミュージックビデオにも登場します。このレトロな自動車が、楽曲の世界観をさらに豊かに彩っています。

ミュージックビデオとYouTubeプレミア公開

ミュージックビデオは2021年8月15日0時にYouTubeで公開され、サザンオールスターズを含め、桑田佳祐初の試みとしてYouTubeプレミア公開機能が用いられました。この機能は、ファン同士がリアルタイムでチャットを通じてコミュニケーションを取りながら、動画を鑑賞できる画期的なものでした。

まとめ

「炎の聖歌隊 ［Choir］」は、桑田佳祐のポップな才能が存分に発揮された、爽快で、かつ切ない魅力を持つ楽曲です。ライブへの想いが込められた歌詞、疾走感溢れるサウンド、そしてレトロな自動車が印象的なミュージックビデオと、様々な要素が絡み合い、聴く者を桑田ワールドへと誘います。この楽曲は、単なる一曲という枠を超え、桑田佳祐の新たな出発点、そして彼の音楽への揺るぎない情熱を象徴する作品と言えるでしょう。

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