炎の街
映画『炎の街』
『炎の街』（ほのおのまち、英題: Flame of Barbary Coast）は、1945年にアメリカ合衆国で公開された映画で、キャストにはジョン・ウェイン、アン・デボラク、ジョセフ・シルドクラウト、ウィリアム・フローリーが名を連ねています。本作の監督はジョセフ・ケイン、脚本はボーデン・チェイスによって手がけられました。
あらすじ
物語は、モンタナ出身のカウボーイ、デューク・ファーガスが悪名高いギャンブルや売春が横行するサンフランシスコのバーバリー・コーストに足を踏み入れることから始まります。デュークは豪放磊落な性格で、すぐに町の歌姫フラクスンの目に留まります。フラクスンはデュークに興味を持ち、彼の賭けがいかさまで勝利をもたらす手助けをしますが、運が上がるにつれデュークは調子に乗り、町を牛耳るギャンブラー、ティト・モレルとのカード勝負で全てを失うことになります。
一度モンタナに戻ったデュークは、ギャンブラーのスムーズ・ワイリイから再びカード技術を学び、再度バーバリー・コーストへ向かいます。この時、彼は見事な勝利を収め、その利益を元手に自身の店を開店し、モレルの店からフラクスンを救い出す決意を固めます。しかし、オープンの日には悪夢が待ち受けていました。サンフランシスコ地震が発生し、店は一瞬で瓦礫と化してしまいます。
災害後、町の支配を守ろうとするモレル一派と、町を浄化しようとする改革派との間で選挙が行われます。モレルたちは不正を働くものの、デュークはその裏を暴き、改革派の勝利へと導くのです。この物語は、逆境を乗り越え、仲間を救うための勇気と判断力の大切さを教えてくれます。
制作情報
本作は1944年5月、リパブリック・ピクチャーズによって製作発表され、スーパーデラックス映画シリーズの一環として公開されました。アン・デボラクはアメリカ出身でありながらイギリスでも活動していたが、リパブリックとの契約を果たしました。一方、イヴ・リンは雑誌モデルから俳優としての道を歩む初の映画となりました。
評価
映画『炎の街』は、第18回アカデミー賞でドラマ・コメディ音楽賞と録音賞の2部門にノミネートされるなど、多方面で評価されました。映画としての完成度の高さだけでなく、キャストの演技やストーリー展開も観客に支持されました。この作品は視覚的にも聴覚的にも楽しむことができ、当時のアメリカ文化の一端を垣間見ることができます。
外部リンク
もう一度検索
【記事の利用について】
タイトルと記事文章は、記事のあるページにリンクを張っていただければ、無料で利用できます。
※画像は、利用できませんのでご注意ください。
【リンクついて】
リンクフリーです。