炎神戦隊ゴーオンジャー 10 YEARS GRANDPRIX

『炎神戦隊ゴーオンジャー 10 YEARS GRANDPRIX』は、2018年 9月26日にリリースされた東映によるオリジナルビデオ作品です。この作品は、特撮シリーズ「スーパー戦隊」の一環として制作され、過去のシリーズと関連を持ちながら新たなストーリーを展開しています。

概要

本作は、スーパー戦隊Vシネマ「10 YEARS シリーズ」の第三弾で、前作『忍風戦隊ハリケンジャー 10 YEARS AFTER』に続く形で制作されました。物語は、2008年から2009年の間に放送された『炎神戦隊ゴーオンジャー』の続編であり、テレビシリーズ終了から10年後に設定されています。

本作のテーマは「10年経っても変わらないゴーオンジャー」であり、香坂連役を務めた片岡信和はそのタイトルが『10 YEARS AFTER』でないことに、このテーマの表れを見出しています。また、古原靖久が演じる江角走輔は、スマホ時代でも変わらないガラケーをモチーフにした変身アイテムを用いていることが、本作の重要な要素であると語っています。

この作品は、2018年7月21日より全国4館で期間限定でプロモーション上映された後、Blu-rayとしても販売され、通常版の他に特典を含む「スペシャル版」もリリースされています。

制作の背景

制作は、前作同様にキャストたちの強い要望から始まりました。当初、古原らキャスト陣は他の作品に出演すると思い込んでいましたが、2017年初頭まで動きがなかったため、自ら東映に働きかけることにしました。その結果、メンバー全員が現役であり、意欲が必要だとされ、新たな企画が立案されました。キャスト間の意見交換はLINEグループを通じて行われました。

本作では、当時の衣装をそのまま使用し、オールアフレコだったテレビシリーズとは異なり、現場での同時録音が行われるため、衣擦れの音の問題にも直面しました。このように制作には多くの工夫や努力が込められています。

あらすじ

物語は、ゴーオンジャーが戦った蛮機族ガイアークとの戦いから10年後を描いています。この時、野泉進一郎という防衛大臣が提案した「鎖国バリア」により、ヒューマンワールドには長らく平和が訪れました。しかし、ゴーオンジャーは炎神たちとの絆を断たれ、「戦隊活動禁止法」によってテロリスト扱いされてしまいます。

そこに現れるのが、謎の少年・戸橋走児。彼はベアールVの炎神キャストを持っており、特別警察に追われていました。ゴーオンジャーは彼を助けるものの、かつての仲間であり今は政府の広報官となった早輝が彼らの前に立ちはだかります。これにより、ゴーオンジャーは新しい試練に直面します。

登場人物

- 戸橋走児: 特別警察に追われる少年で、10年前にゴーオンジャーによって救われた過去を持つ。
- 野泉進一郎: 国警大臣でNチップの配布を行い、社会の安全を重視している。
- 暮井虎夫: 特別警察隊の隊長で、望まぬ任務を遂行する。
- ケガイエロー: ゴーオンジャーを救うために変身したキャラクター。

戦力と敵

ゴーオンジャーの新たな必殺技や新兵器が導入されており、エンジンオーG7などの魅力的なロボも登場します。また、エレ機族ゾンタークとその副闘首グレイズキーが新たな敵として立ちはだかります。

結語

『炎神戦隊ゴーオンジャー 10 YEARS GRANDPRIX』は、過去の作品を受け継ぎつつも、新たな魅力を添えた特撮映像作品です。10年を経ても変わらぬ絆と冒険が詰まった本作は、ファンにとって見逃せない内容となっています。

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