烈車戦隊トッキュウジャーVSキョウリュウジャー THE MOVIE

『烈車戦隊トッキュウジャーVSキョウリュウジャー THE MOVIE』

2015年1月17日に公開されたこの映画は、特撮ヒーロー番組「スーパー戦隊シリーズ」の『烈車戦隊トッキュウジャー』と『獣電戦隊キョウリュウジャー』のコラボ作品です。この映画はスーパー戦隊VSシリーズの一環であり、特に注目される点は、トッキュウジャーの初期メンバーが子供の姿に戻って戦う姿が描かれているところです。これはプロデューサーの宇都宮孝明のアイデアによるもので、映画の大きな魅力の一つとなっています。

映画の背景

本作品は《劇場版 炎神戦隊ゴーオンジャーVSゲキレンジャー》から続くスーパー戦隊祭の第7弾となり、2014年10月頃のエピソードとして制作されています。前作の『烈車戦隊トッキュウジャー THE MOVIE ギャラクシーラインSOS』のキャラクターも登場し、監督の竹本昇が見学に訪れたことから、製作チームの中で意見交換が行われました。

物語の特徴

映画では珍しい敵との相性が描かれています。具体的には、「トッキュウジャーの力はデーボス軍に通用しない」また「キョウリュウジャーの力はシャドーラインに効かない」という描写があり、敵に対する攻撃には新たな戦略が求められました。そのため、物語の中盤からは、敵の特性を考慮し、両戦隊で武器や力をミックスさせて攻撃を行うことになります。

中盤には、『手裏剣戦隊ニンニンジャー』の登場が先行して実現しており、例年通りにタイトルの二戦隊との直接対面はありません。ニンニンジャーは作品クランクアップから1か月後に撮影され、キャラクター同士の統一感が保たれています。

ストーリーの概要

物語の舞台は恐竜時代、地球を全滅させようとした破壊神デーボスが登場することから始まります。彼は機械化した恐竜たちによって封印されましたが、時が経つとともに彼の部下たちが復活し、デーボス軍が結成されます。

2014年、キョウリュウジャーはデーボスを完全に倒しますが、再び地球に彼を生んだ存在、悪の創造主・デビウスが降臨します。トッキュウジャーはデーボス軍のゾーリ魔と戦うことになりますが、彼らの力は通用せず、キョウリュウジャーによって救われることになります。デビウスはシャドーラインと結託し、トッキュウジャーとキョウリュウジャーは共闘を余儀なくされます。

圧巻のアクションシーン

アクションシーンの構成には新たな試みがあり、通常の作品においては終盤に位置する巨大戦を中盤に配置し、最終決戦では等身大での戦闘に重点が置かれています。映画製作中にはテクノクレーンやMOBカメラなどの新しい撮影技術が導入され、長回しによる立体的な演出が施されました。

主要キャラクター

主要キャラクターも多様で、ライト（トッキュウ1号）や桐生ダイゴ（キョウリュウレッド）など、多くのヒーローたちが魅力を放っています。新たに登場するオリジナルキャラクターとして、悪の創造主デビウスと紅蓮神官サラマズが映画の敵として立ち塞がります。特にデビウスは超越生命体であり、その強力な戦闘能力を活かし、トッキュウジャーやキョウリュウジャーを圧倒しようとします。

映像媒体とその後の展開

公開後、映画は2015年3月20日にBlu-rayやDVDでリリースされ、多くの特典映像やメイキングが収められています。また、テレビ放送も行われ、他の作品との関連性や新作情報が紹介されました。こうした展開があったことで、ファンにとってより豊かな楽しみを提供することとなりました。

このように、『烈車戦隊トッキュウジャーVSキョウリュウジャー THE MOVIE』は、キャラクターの魅力や新しいストーリー展開が評価される作品となっています。次世代への影響も大きく、特撮作品の可能性を広げる映画として位置付けられています。

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