無双神伝抜刀術兵法

無双神伝抜刀術兵法

無双神伝抜刀術兵法（むそうしんでんばっとうじゅつへいほう）は、日本の居合道の流派の一つで、歴史的には林崎甚助を始祖とし、植田平太郎を中興の祖と位置付けています。この流派は、特に伝承の正統性に重きを置いており、数世代にわたる武術の発展とその保持が行われてきました。

歴史のはじまり

無双神伝抜刀術兵法は、まず林崎甚助源重信にさかのぼります。彼がこの流派の基礎を築いた後、二代目の田宮平兵衛業正を経て、四代目の百々軍兵衛尉光重に継承されました。このように、流派は少しずつ発展し、各代の指導者たちはそれぞれ独自の技術や理念を持ち込むことで、無双神伝抜刀術兵法という名のもとに集約されていきました。

中興の祖

特に重要なのが、173県において植田平太郎竹生が中興の祖として活躍したことです。1931年の5月、彼はこの流派を「無双神伝抜刀術兵法」と命名し、17代を継承しました。その後、植田は自らの技をさらに磨き、流派を現代に繋げる役割を果たしました。1949年7月25日には、宗家紹統の刀をもって18代宗家である尾形郷一貫心に伝授し、この流派の正統性が続くこととなりました。

現代の発展

1976年には、尾形郷一貫心が福井勝彦貫鉄に19代宗家を継承しました。福井は伝授された全42本の形を20年以上にわたり考証し直し、その結果、無双神伝抜刀術兵法のさらなる発展に寄与しました。これにより、多くの武道家が彼の指導を受け、技術を学ぶ機会を持つこととなるのです。

伝承の重要性

無双神伝抜刀術兵法においては、巻物に記載された系譜や、宗家から伝授された刀が正統な伝承者の証とされています。流派が直系であることを強調し、他の流派名をもって名乗る者が現れた際にも、その流派の正当性を守ることが強調されています。特に一子相伝の重要性があるため、血縁関係にある者が宗家と認められ、流派の保全と発展に尽力する責務を負っています。

系譜一覧

無双神伝抜刀術兵法の系譜には、以下のような人物が名前を連ねています。始祖の林崎甚助から始まり、二代田宮平兵衛、三代長野無楽、四代百々軍兵衛、五代蟻川正左衛門、順に十六代まで続き、最後に植田平太郎竹生が17代として流派を引き継ぎました。最終的には、尾形郷一貫心が18代、福井勝彦貫鉄が19代へと受け継がれていくことになります。

附記

無双神伝抜刀術兵法は、武道としての奥深さと、歴史的背景を持つ流派であり、居合道の中でも特に重要な位置を占めています。流派の正統性や伝承の重要性については、今後も多くの武道家に受け継がれていくことでしょう。

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