無所属の会 (2017)

無所属の会について

無所属の会（むしょぞくのかい）は、2017年から2019年まで存在した日本の衆議院における会派です。主に旧民進党に所属していた議員たちによって構成されており、略称は無会と呼ばれました。この会派は、当初は一部の民進党議員が希望の党や立憲民主党に移行する中、無所属の立場を選んだ議員たちによって作られました。

設立背景と経緯

2017年の第48回衆議院議員総選挙で、民進党の代表であった前原誠司が希望の党への合流を決定しましたが、その結果として元民進党の議員たちが希望の党に参加するグループ、立憲民主党に移るグループ、そして無所属で選挙に臨むグループとに分裂しました。このような状況の中、岡田克也を代表とする無所属の会が形成されました。

2017年10月25日、選挙を無所属で勝ち抜いた議員たちが集まり、岡田が代表となり新たに会派を結成することが決まりました。最終的には、岡田を含む13名の議員が初期メンバーに名を連ね、無所属の会が正式に誕生しました。

政治活動と野党再編への対応

無所属の会はその後、特別国会において野党第3勢力に位置付けられ、約13名の議員が参加しました。彼らは主に中道的なスタンスをとり、政権に対して協力することの重要性を強調しました。

社会の影響により、無所属の会は民進党と希望の党との統一会派結成が白紙になった後も、立憲民主党との連携を模索しました。しかし、無所属の会内で意見が分かれる中、岡田の下で再統合を目指す動きが続けられました。

統合とその後

この会派は2019年になると、内部分裂が深刻化しました。新しい会派合流の交渉が行われ、最終的に無所属の会は2019年1月に解散し、議員たちはそれぞれに立憲民主党の会派に参加することとなりました。

後継組織について

無所属の会の流れを受けて、2019年には無所属フォーラムが結成されました。これは、立憲民主党内のグループで、無所属の立場を維持しながら活動を行うものでした。また、2020年には小勝会という新たな派閥が形成され、これも無所属フォーラムから派生したものです。

結論

無所属の会は、日本の衆議院において、政党の枠を超えた政治活動と、過渡期における議員たちの連携の重要性を示したと言えるでしょう。彼らの活動は、その後の立憲民主党や国民民主党の形成にも影響を与え、現在の野党環境における重要な一要素として位置付けられています。

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