無頼派 (アルバム)

アルバム『無頼派』の概要

『無頼派（ぶらいは）』は、アイドル歌手の近藤真彦が1991年12月21日にリリースした15枚目のオリジナルアルバムです。本作はSony Recordsから発売された、音楽作品として特に注目される一枚です。アルバムのタイトルである「無頼派」は、自由な精神を持つ人々や、社会に縛られない生き方を象徴する言葉として解釈できます。

アルバムのテーマ

本アルバムの歌詞ブックレットでは、「This Is Road Album」との記述があり、これはこの作品が音楽的な旅をテーマにしていることを示唆しています。音楽は聴く人にさまざまな景色や感情を呼び起こし、聴く者を別世界へと導く特別な力を持っています。このアルバムは、そんな「旅」のエッセンスを盛り込んだ内容が感じられます。

収録曲と特徴

『無頼派』は個性ある楽曲が数多く収録されています。その中でも、先行シングルの「デスペラード 〜ならず者〜」と「無頼派」は、アルバムバージョンとして新たに録音されています。また、翌1992年5月には、10曲目の「少年のこころ」がシングルとしてリカットされるなど、その人気の高さを伺わせます。

特筆すべきは、アルバムのラストを飾る楽曲がインストゥルメンタルである点です。歌の入っていないこのトラックは、当時のアイドルアルバムとしては非常に珍しいものであり、新たな試みを感じさせます。このような構成は音楽的な深みを与え、聴く者に新たな体験を提供しています。

各曲の詳細

1. 無頼派（Album Long Version）: 作詞は東海林良、作曲は三井誠、編曲は船山基紀が手がけた楽曲で、アルバムの核ともいえる存在です。
2. 泣いちゃえ 〜Only Cryin'〜（New Version）: 朝水彼方が作詞したこの曲は、感情豊かな表現が特徴です。
3. Go Straight!: 原真弓が作詞し、J.N.DonovanとLeon Walkerが作曲したポップで明るい楽曲です。
4. はずしっぱなし: 朝水彼方が作詞と歌のテーマをつかみ、兪と甘いメロディーが響きます。
5. Harvest Moon: 戸沢暢美作詞によるこの曲は、夜空をテーマにした幻想的な響きを持っています。
6. If You Need Somebody To Love: 歌川和彦が手がけたこの曲は、愛の視点から描かれています。
7. デスペラード -ならず者- （New Road Version）: 松本隆作詞、Mark Davis作曲による力強いメッセージ性を持った楽曲です。
8. Travellin' Days: また松本隆の作詞によるこの曲は、旅することの喜びを歌い上げています。
9. Sail: 椎名可憐作詞によるノスタルジックな雰囲気の曲です。
10. 少年のこころ: 自らの気持ちを歌った歌のように、リスナーの心をつかんで離さない作品です。
11. Introduction Sailing Tune～群像: 豊かなメロディーに合わせた物語性が感じられる楽曲で、聴く者を引き込む力を持っています。
12. 11時45分（Instrumental）: インストゥルメンタルで締めくくるこの曲は、さまざまな感情を余韻として残します。

まとめ

近藤真彦の『無頼派』は、聴く人々に向けた多面的なテーマと個性的な楽曲によって、音楽的な旅を提供するアルバムとなっています。時代を超えた普遍的なメッセージを含むこの作品は、音楽ファンにとって聴く価値のある一枚でしょう。

もう一度検索