焼津市立図書館

焼津市立図書館

焼津市立図書館は、静岡県焼津市が設置・運営する公共図書館の総称です。市内に主要な図書館として、焼津市三ケ名に位置する焼津市立焼津図書館と、焼津市宗高にある焼津市立大井川図書館の2館があります。これらの図書館は、市民の読書活動や学習、情報収集などを支える重要な文化施設となっています。

2017年度末時点での焼津市立図書館全体の蔵書数は合計39万7,862点でした。同年度の利用状況を見ると、総貸出数は73万4,790点に上り、これは焼津市民一人あたり平均で4.5点の資料が貸し出された計算となり、活発な利用状況を示しています。

各館の歴史

焼津市立焼津図書館は、その起源を大正時代に持ちます。1916年（大正5年）5月、焼津町立尋常小学校の物置を改修して小学校附属図書館として設立されたのが始まりです。その後、1922年（大正11年）4月には焼津町へ移管され、「町立焼津図書館」と名称を変更しました。さらに同年6月には、静岡県から公共図書館としての正式な認可を受けています。市制施行を経て、1950年（昭和25年）には焼津市立図書館条例が制定され、制度的な基盤が整えられました。施設については、1967年（昭和42年）1月4日に焼津市産業会館の3階へ移転し、サービスを拡充。そして、現在の場所に新館が開館したのは1985年（昭和60年）6月で、焼津市文化センター内に移転しました。この文化センターには、焼津市歴史民俗資料館も同時に開設されており、地域の文化・学習機能が一体となっています。また、2007年（平成19年）6月には、隣接地に焼津小泉八雲記念館も開館しています。図書館の名称は、2008年（平成20年）11月に大井川町が焼津市に編入合併され、図書館が2館体制となったことを機に、「焼津市立図書館」から現在の「焼津市立焼津図書館」に改められました。2017年度末における焼津図書館単独の蔵書数は21万7,021点、同年度の貸出数は53万2,376点でした。

焼津市立大井川図書館は、旧大井川町域の図書館として設立されました。歴史は比較的浅く、1977年（昭和52年）に志太郡大井川町立中央公民館の2階に図書室として設けられたのが始まりです。独立した図書館としての運営は1992年（平成4年）11月からで、大井川町立図書館条例などの関連規則が施行されるとともに、11月3日に独立館である大井川町立図書館として開館しました。その後、2008年（平成20年）11月に大井川町が焼津市に編入合併されたのに伴い、焼津市立大井川図書館へと名称が変更されました。2017年度末時点での大井川図書館の蔵書数は13万8,806点、同年度の貸出数は20万2,414点となっています。

公民館図書室

主要な2館に加え、市内には地域住民の身近な読書拠点として公民館図書室が設置されています。これらは市内に8つある公民館（焼津、豊田、小川、東益津、大富、和田、港、大村）に設けられています。公民館図書室の開室時間は、焼津公民館図書室のみ月曜日から日曜日まで毎日利用可能で、時間は午前9時から午後5時15分です。その他の7つの公民館図書室は、火曜日から日曜日の午前9時から午後5時15分まで利用できます。

利用案内

焼津市立図書館（焼津図書館・大井川図書館）の主な利用条件は以下の通りです。

• - 休館日：月曜日（祝日・振替休日は開館）、年末年始、館内整理日、特別整理期間。
• - 開館時間：

- 火曜日から金曜日：午前9時から午後7時まで
- 土曜日、日曜日、祝日：午前9時から午後5時まで

• - 貸出可能者：

- 焼津市内に在住している方
- 焼津市内に通勤・通学している方
- 焼津市の近隣市町に在住している方

• - 貸出規則：

- 図書：10冊まで
- 雑誌：5冊まで
- 視聴覚資料：3点まで
- 貸出期間はいずれも14日間です。

焼津市立図書館は、これらの施設を通じて、市民の生涯学習や文化活動を支えています。

もう一度検索