熊本城周遊バス

熊本城周遊バス「しろめぐりん」

熊本城周遊バス、通称「しろめぐりん」は、熊本市における観光周遊バスであり、市内の主要な観光スポットをつなぐ重要な交通手段として親しまれています。このバスは、熊本市の観光振興を図るための取り組みの一環として1992年に運行を開始しました。その際には熊本市営バスが運行を担当し、愛称は一般市民からの公募で決定された「むさし」と「とおりゃんせ」が採用されました。

運行の歴史

2006年には民間の九州産交バスに運行が移管され、愛称も「しろめぐりん」に変更されました。この変更も市民からの意見を反映したものであり、地域に根ざした交通としての役割を強化しています。2011年には熊本都市バスに再度移管され、運行は続いています。

「しろめぐりん」の最大の魅力は、その路線が熊本城を中心に多くの観光名所を結んでいる点です。特に、2008年には熊本城築城400年祭の影響で過去最高の乗車数を記録し、その人気が伺えます。さらに、特定の停留所では芸人のものまねアナウンスを楽しむこともでき、観光客に楽しさを提供しています。

運行内容とルート

「しろめぐりん」は、所要時間約65分で運行され、運賃は大人160円、子供80円です。また、障害者割引が適用され、専用の日付指定の一日乗車券は400円、子供は200円で購入することができます。バスの支払い方法も多岐に渡り、現金やさまざまなICカードが利用できます。

現行の経路は以下のとおりです：

• - 熊本駅前1番のりば
• - 祇園橋
• - 明八橋
• - 新町
• - 蔚山町
• - 藤崎台下
• - 桜町バスターミナル5番のりば
• - 桜の馬場 城彩苑
• - 熊本城・二の丸駐車場
• - 子ども文化会館前
• - 博物館・旧細川刑部邸前
• - KKRホテル熊本前
• - 県立美術館分館横
• - 熊本ホテルキャッスル前
• - 市役所前
• - 桜町バスターミナル4番のりば
• - 商工会議所前
• - ANAクラウンプラザホテル熊本ニュースカイ
• - 熊本駅前

この周遊バスは、観光だけでなく、地元の住民も日常的に利用する公共交通機関でもあります。

車両と設備

車両に関しては、運行開始当初はレトロ調の装飾が施された専用バスが使用されていました。その後、新型車両の導入が進み、現在では現代的な設計の小型バスが主要な運行に用いられています。また、特に2006年以降は、電気バスの導入も進められ、環境に配慮した取り組みがなされています。

結び

熊本城周遊バス「しろめぐりん」は、観光名所を巡るだけでなく、地域住民とのつながりを深める重要な役割を果たしています。その魅力的なルートやユニークなアナウンスで、多くの人々に愛され続けているこのバスは、今後も熊本の観光の一翼を担う存在であることは間違いありません。

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