熊本県立北稜高等学校

概要

熊本県立北稜高等学校（くまもとけんりつほくりょうこうとうがっこう）は、熊本県玉名市立願寺に位置する公立高等学校です。玉名荒尾地域において、農業に関連する学科を設置している唯一の県立高校として、地域産業に貢献する人材育成を目指しています。全日制課程を設置しており、多様な専門分野の学習機会を提供しています。

設置学科

本校は、時代の変化や社会のニーズに応じて学科の再編を行ってきました。令和5年度からは、以下の4つの学科で構成されています。

園芸科
造園科
商業科
家政科

令和4年度までは、以下のような学科編成でした。

普通科（人文コース）：熊本県内では数少ない、熊本の歴史や文化、風土に焦点を当てた独自のカリキュラムを持つ学科でした。
園芸科学科
造園科
ビジネスマネジメント科：平成26年度に商業科と情報処理科を発展的に統合して新設された学科です。
家政科学科

かつては募集定員が5学級200名でしたが、学科改編に伴い教育内容の充実が図られています。

沿革

本校の歴史は、戦後の昭和20年（1945年）に、「玉名郡玉名町外36か町村組合立熊本県玉名農業学校」として設立されたことに始まります。設立当初は地域自治体による運営でしたが、昭和23年（1948年）に県立へと移管され、一旦は「熊本県立玉名高等学校第３部」として組織の一部となりました。その後、昭和27年（1952年）には「熊本県立玉名農業高等学校」として独立した学校としての歩みを再開しました。

平成3年（1991年）には校名を現在の「熊本県立北稜高等学校」に改称し、同時に学科の改編も行われました。農業科と園芸科が統合され「園芸科学科」となり、生活科が廃止される一方、「情報処理科」と「普通科（人文コース）」が新たに設置されました。翌平成4年（1992年）には、家政科の2学級が「商業科」と「家政科学科」に再編・改称されるなど、学科構成が大きく変化しました。平成26年（2014年）には、商業科と情報処理科が統合され、「ビジネスマネジメント科」となるなど、時代に合わせた教育内容への転換が図られてきました。

学校の節目には記念式典が開催されており、平成7年（1995年）に創立50周年、平成17年（2005年）に創立60周年、平成27年（2015年）には創立70周年を迎えました。特に70周年時には、制服デザインが一新されています。

学校生活

年間を通して、学習活動に加え、様々な特別活動や学校行事が行われています。

主な年間行事

1学期：入学式、荒尾玉名地区体育大会、体育大会、高校総体・総文祭、中間考査、期末考査、地域と連携した田んぼアートの制作、クラスマッチ、中学生体験入学など。
2学期：中間考査、日頃の学習成果を発表・展示する収穫感謝祭や北稜祭（文化祭）、期末考査、マラソンチャレンジ大会、クラスマッチなど。
3学期：学年末考査、高校入試（前期・後期）、卒業式、クラスマッチなど。

特に、地域住民との交流の場ともなる収穫感謝祭や北稜祭、五穀豊穣を願う田んぼアート制作などは、地域に根差した本校ならではの特色ある行事と言えます。

生徒会活動

生徒による自主的な活動も活発です。中心となる生徒会の他、専門学科の生徒が主体となる「農業クラブ」（園芸科学科・造園科）や「家庭クラブ」（家政科学科）があり、それぞれの専門性を活かした活動を展開しています。

部活動・同好会

生徒は多様な部活動や同好会に加入し、学業と両立しながら活動しています。運動部、文化部、そして学科に関連したユニークな同好会が活動しています。

運動部

陸上部（男女）
サッカー部（男）
バスケットボール部（男女）
ソフトボール部（男）：インターハイ出場経験を持つ強豪です。
ソフトテニス部（男女）：こちらもインターハイ出場経験があります。
バレーボール部（女）
レスリング部（男女）：旧玉名農業高校時代から全国レベルで活躍し、インターハイ出場経験が豊富です。令和2年度卒業生には世界大会で優勝した選手もいます。
バドミントン部（男女）
水泳部（男女）
弓道部（男女）

文化部

吹奏楽部
総合芸術部（美術、写真、書道）
北稜太鼓部
JRC部（青少年赤十字）
華道部
パソコン部
食物部
手芸部

同好会

田んぼアート同好会：地域の特色を活かした活動です。
造園同好会：造園科の学びを深める活動を行っています。

特に、農業や造園など、設置学科に関連した同好会があることは、専門的な興味を追求する機会を提供しており、本校の教育の特色の一つと言えます。

著名な出身者

大野真子（女子レスリング選手）

交通

JR鹿児島本線玉名駅から徒歩約20分です。
産交バスを利用する場合、「北稜高校前」バス停留所が学校のすぐそばにあります。

外部リンク

熊本県立北稜高等学校公式サイト
北稜日記

もう一度検索