熊本県立荒尾高等学校

熊本県立荒尾高等学校の概要

熊本県立荒尾高等学校（くまもとけんりつ あらお こうとうがっこう）は、かつて熊本県荒尾市に存在した唯一の県立高等学校です。略称は「荒高」として親しまれていました。この学校は1948年 4月1日に旧制玉名中学校荒尾分教場と荒尾市立高等女学校が統合される形で誕生し、2008年には60周年を迎えました。

学科と課程

荒尾高は全日制と定時制の課程を兼ね備えており、全日制課程には普通科（普通コース・体育コース）、理数科が設置されていました。多くの生徒が国公立大学などの上級学校への進学を目指し、厳しい学びを続けていました。定時制課程の普通科も設けられ、様々な選択肢を提供していました。

全日制普通科は、県北学区に属し、荒尾市や玉名市を含む周辺地域からの生徒が通学していました。一方、体育コースと理数科は熊本県全域からの入学を受け入れていました。

校訓と校歌

校訓は「敬愛・好学・自主・協力」と設定され、教育の基本理念が反映されています。校歌は作詞が丸山豊、作曲が藤枝昭俊によるもので、3番構成で各番の最後には「その名は荒尾荒尾高校」と歌われています。

制服と同窓会

1995年までの卒業生は黒い学生服を着用していましたが、1996年からは緑のブレザーに変更されました。卒業生たちは「荒高同窓会」を通じて、母校とのつながりを大切にしてきました。

沿革と閉校

• - 1948年: 学校設立。
• - 1953年、1980年: 新校舎が完成。
• - 1988年: 理数科設置。
• - 1994年: 体育コース新設。
• - 2015年: 募集停止、鹿児島本線沿いにある熊本県立南関高等学校との統合校が開校。
• - 2017年: 学校が閉校。これにより長い歴史に幕が下ろされました。

学校行事

学校は3学期制を採用し、年中行事が定期的に行われていました。1学期の活動では、入学式や新入生歓迎会、体育祭となる荒魂祭が行われます。2学期には文化祭が開催され、3学期には卒業式が行われました。これらの行事を通じて、生徒たちは学びだけでなく、友情や協力を深める機会を得ていました。

部活動

荒尾高はスポーツや文化活動にも力を入れており、多彩な部活動がありました。特にラグビー部は全国大会に7回出場するほどの強豪です。他にもサッカー部、バスケットボール部、文化系の演劇部や音楽部など多くの部活動が盛んでした。特に女子文化系では、全国高等学校総合文化祭に参加するなど、全国規模で活躍する場面も見られました。

交通アクセス

学校へのアクセスは、JR九州の「荒尾駅」や「南荒尾駅」が最寄りの鉄道駅となっていました。バスを利用する場合、九州産交バスの「荒尾市民病院前」や「本村」バス停が利用されていました。周辺には医療機関や学校給食センターなども整備されていました。

荒尾高は長い歴史の中で、地域に根ざした教育を提供し、多くの優秀な卒業生を輩出してきました。その教育理念や精神は後の世代にも受け継がれていくことでしょう。

もう一度検索