熊猫xiongmao

熊猫xiongmao：オリエンタルサウンドとポップセンスが融合したロックバンドの軌跡

2007年にメジャーデビューを果たしたロックバンド、熊猫xiongmao。その活動は、1999年の結成から始まり、ユニークなバンド名とオリエンタルな音楽性、そして活動休止に至るまでのドラマチックな展開で彩られています。

メンバーとバンド名の由来

バンドの中心メンバーは、ボーカルのゆかり、みうみ、ベースのたかし、ドラムのしょう。サポートメンバーとしてUMEZY、しょうや、ugazin、O.K.Z.がギターを担当していました。

特徴的なバンド名「熊猫xiongmao」は、中国語でパンダを意味する言葉です。「英語ではない、目を引く名前が良い」「ラウドな音楽性でありながら、可愛らしい印象も与える名前が良い」というメンバー間の意見が一致し、この名が決定されました。この名前は、バンドのオリエンタルな要素を予感させる、象徴的な存在となっています。

オリエンタルな音楽性と国際的な交流

結成当初から、熊猫xiongmaoはオリエンタルな要素を音楽性の核としてきました。楽曲「上海」を制作したことがきっかけとなり、歌詞に中国語を取り入れるなど、そのオリエンタルな色彩は、ますます濃くなっていきました。

2001年には台湾で開催されたNGO主催のイベントに参加。これがきっかけで、韓国や台湾の同世代のバンドとの交流が始まり、その後も積極的に海外でのライブ活動を行い、国際的な視野を広げていきました。

メジャーデビューとバラエティ番組出演

2007年6月13日、シングル「さくら」でユニバーサルミュージックよりメジャーデビュー。この曲は、テレビ東京系ドラマ24『エリートヤンキー三郎』のオープニングテーマにも起用され、大きな注目を集めました。「さくら」は、それ以前の2005年にNACK5の番組『MUSIC CHALLENGER』でグランプリを獲得した楽曲を、デビューに際してリアレンジしたものです。プロデューサーにはシライシ紗トリを迎え、洗練されたサウンドに仕上がっています。

同年、メンバーのゆかりとみうみは、レギュラー出演するバラエティ番組『￥0TV！うた力の旅』に出演。この番組は、「うたの力だけで東北を旅する音楽バラエティ」というコンセプトで、音楽と旅を融合させた、ユニークな番組でした。

2008年には、全国30カ所を巡る初のツアー「TRAVELING PANDA TOUR 2008」を開催。全国各地のファンを魅了しました。

作品・CD

熊猫xiongmaoは、メジャーデビュー前からも精力的に作品を発表していました。

2001年：1stミニアルバム『FRESH!!!!!!!!!!』
2005年1月：自主制作デモCD「BUT...」
2006年4月：コンピレーションアルバム『MUSIC CHALLENGER Grand Prix 2005』（BIG GATEレーベル）「さくら」収録
2007年3月：自主制作2ndミニアルバム『Ver.2.0』
2007年6月：メジャーデビューシングル「さくら」
* 2008年4月：GO-BANG'Sトリビュートアルバム『THE GREATEST VIVA GIRL'S』「チェリーボーイ」収録

活動休止

2009年5月16日のライブをもって、熊猫xiongmaoは公式ホームページで無期限活動休止を発表しました。

まとめ

熊猫xiongmaoは、オリエンタルな音楽性とキャッチーなメロディー、そして国際的な活動という、多様な魅力を兼ね備えたバンドでした。短い活動期間ではありましたが、その存在感は、多くのファンに記憶されています。メジャーデビューシングル「さくら」をはじめとする楽曲群、そしてバラエティ番組出演など、様々な活動を通して、熊猫xiongmaoは独自の音楽世界を築き上げました。活動休止後も、その音楽は人々の心に残り続けることでしょう。

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