熊田康則

熊田康則のプロフィール

熊田康則（くまだやすのり）は、1963年に神奈川県で生まれた元バレーボール選手及び指導者です。彼は日本のバレーボール界で長きにわたり影響を与え続けており、その選手生活や引退後の指導者としての活動でも多くの業績を残しています。

選手としてのキャリア

熊田は横浜市立末吉中学校で野球部に所属していましたが、2年生のときにバレーボール部へ転部しました。その後、法政大学二高に進学し、2年生までセッターとしてプレーしますが、3年生からアタッカーに転身。高校卒業後、法政大学に進学し、4年間で大学の主要タイトルを4冠達成します。1985年には大学を卒業すると同時に富士フイルムに入社し、日本リーグで全勝を収めるなど、チームを牽引。その中で様々な選手と共に「バレーボール界のビッグ3」と称され、日本バレーボール界の顔となりました。

彼の代表的な戦績の一つは、1985年に開催された第13回ユニバーシアード大会での金メダル獲得です。また、1988年のソウルオリンピックにも出場しました。1987年には第1回ビーチバレージャパンで、後のビーチバレーボール連盟の会長となる川合俊一選手とともに接戦を制し、初代王者の栄冠を掴むと共に、バック宙を披露するパフォーマンスでも観客を魅了しました。

指導者としての活動

熊田は1992年からコーチ業を兼任し、1994年に現役を引退。その後はバレーボール指導者としての道を歩み始め、1999年には神奈川県の小学生バレーボールクラブチーム「大和ベアーズ」のコーチを務め、2000年には監督に就任。2002年には全日本小学生大会で初勝利を挙げ、その名を広めました。さらには八王子実践中学校・高等学校のバレー部のコーチを任され、数多くの選手を育成しました。

2010年には大和ベアーズが座間ハンドタイガースと合併し、新たなクラブチーム「SAMURAI Legend」の総監督に就任。その後も富士フイルムを2011年9月に早期退社し、2014年には博多ジュニアバレーボールクラブのスーパーアドバイザーとして選手育成に力を入れています。また、私生活においても娘の熊田美愛がビーチバレー選手として活躍しており、家族全体でスポーツ界に貢献しています。

主な業績と受賞歴

熊田康則はチームとしての成功だけでなく、個人としても数々の賞を受賞しています。1985年に第34回黒鷲旗全日本選手権で敢闘賞とベスト6、1986年には第19回日本リーグでベスト6を受賞するなど、彼の実力は多くの場面で評価されています。また、国際大会においても、1986年の世界選手権や1985年のワールドカップなど、数多くの国際舞台で活躍しました。

結論

熊田康則は日本のバレーボール界における重要な人物であり、選手としての活躍はもちろん、指導者としても大きな影響を及ぼしています。彼の足跡は多くの若い選手たちにとっての手本であり、今後も彼の教えを受けた選手たちが新たな舞台で活躍することが期待されています。

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