熊谷博之

熊谷 博之（くまがい ひろゆき）氏は、東日本放送（khb）に所属するアナウンサーです。1961年8月27日生まれ。宮城県を拠点とする放送局において、長年にわたりベテランとして活躍しています。

キャリアの始まり
福島県須賀川市で育ち、東洋大学を卒業した熊谷氏は、1987年に東日本放送へ入社しました。以来、30年以上にわたりアナウンサーとしてのキャリアを歩み続けています。血液型はB型です。

スポーツ実況の豊富な経験
東日本放送のアナウンサーとして、熊谷氏は特にスポーツ中継の分野で実績を積んできました。プロ野球中継である「KHBスーパーベースボール」をはじめ、様々なスポーツイベントの実況を担当しています。

高校野球との深い関わり
高校野球は、熊谷アナウンサーにとって重要な担当分野の一つです。かつては、夏の甲子園大会において、宮城代表校の試合を現地から伝える「ふるさと応援実況」を長年にわたり担当していました。これは、キー局である朝日放送テレビが中心となって行う企画で、系列局のアナウンサーが派遣されて行われます。後輩アナウンサーの入社後は、宮城県大会における実況やリポートを中心に担当するようになっています。

その経験と功績から、熊谷氏は現在、この「ふるさと応援実況」の選考委員という重責を担っています。朝日放送テレビの中邨雄二アナウンサー、伊藤史隆アナウンサー、そして九州朝日放送の西川恵三アナウンサーといった系列局のベテランたちと共に、甲子園でスタンドから熱気を伝えるアナウンサーを選定する役割を担っています。

プロ野球CS中継の経験
東北楽天ゴールデンイーグルスの試合中継にも携わった時期があります。CS放送チャンネル「Sky・A STADIUM」で楽天戦の実況を担当した経験は、番組製作体制が現在とは異なっていた頃のものです。当時は、系列キー局である朝日放送テレビの関連会社Sky・Aが製作を手掛けており、阪神タイガース戦や高校野球などで朝日放送テレビのアナウンサーの派遣が難しい場合に、系列局のアナウンサーが担当することがありました。熊谷アナウンサーもその一員として、CSでの実況業務に当たっていました。現在は製作体制が変更されたため、CSでの実況は行っていません。

サッカー中継への貢献
サッカー中継にも関わっており、特に現在のベガルタ仙台の前身である「ブランメル仙台」がJリーグ加盟を目指して活動していた、チーム発足初年度には実況を担当しました。チームの歴史の最初期からその成長を見守ってきたアナウンサーの一人と言えます。その後は、後輩の加川潤アナウンサーに実況のメインを譲り、自身はピッチサイドからのリポーターとして試合の状況を伝えていました。特定の看板タイトルとして名前が冠される番組があったわけではありませんが、長きにわたりサッカー中継に関わってきました。

ニュース担当
スポーツ中継以外では、地域ニュース番組である「KHBニュース」なども担当しています。多様な分野でアナウンサーとしての職務を果たし、地域の情報発信に貢献しています。

まとめ
熊谷博之氏は、東日本放送で30年以上のキャリアを持つベテランアナウンサーとして、特にスポーツ実況の分野でその存在感を示してきました。高校野球「ふるさと応援実況」の選考委員を務めるなど、その豊富な経験と知識は高く評価されています。地域に根ざした放送局のアナウンサーとして、スポーツの興奮だけでなく、日々のニュースも正確に伝え、視聴者からの信頼を得ています。その長年のキャリアは、東日本放送の放送史において重要な一章をなしています。

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