熊野輝光

熊野 輝光（くまの てるみつ）

熊野輝光は1957年8月28日に香川県木田郡三木町で生まれた元プロ[[野球選手]]です。主に外野手として活躍し、特に1984年のロサンゼルスオリンピックでは日本代表チームの主将として金メダルを獲得したことで知られています。

経歴

熊野は志度商業高校時代に遊撃手として名を馳せ、1975年の春の選抜において、34年ぶりの甲子園出場を果たしました。しかし、初戦で広島工業に敗れた後、夏の北四国大会準決勝でも新居浜商に敗れるなど、悔しい思いをすることとなります。高校卒業後は中央大学に進学し、1979年には東都大学リーグの春季リーグで優勝を飾りました。また、同年の全日本大学[[野球選手権大会]]でも早稲田大学を下し、優勝を手にしました。在学中は全試合出場するなど、大学野球でもその実力を示しました。1979年には日米大学野球選手権の日本代表にも選出されています。

ドラフト会議を経て、熊野は1979年にヤクルトスワローズから3位指名を受けましたが、入団を拒否し、日本楽器（現在のヤマハ）に進みます。1980年からは都市対抗[[野球大会]]に4年連続で出場し、その後も社会人[[野球]]日本選手権大会では優秀選手に選出されるなど、輝かしい成績を残しました。1981年にはインターコンチネンタルカップの日本代表としても活躍しました。

1984年にはロサンゼルスオリンピックに出場し、主将として3番打者を務め、打率.429を記録。日本が金メダルを獲得するための重要な役割を果たしました。また、同年には日本・キューバ国際野球大会でも日本代表として参加し、優れた成績を収めました。

同年のドラフトで阪急ブレーブスから3位指名を受けて入団し、1985年からはレギュラーとして118試合に出場し、新人王を受賞するなど、阪急での地位を固めていきます。しかし、1989年には阪急がオリックスに身売りし、彼の出場機会は減少していきました。1992年にはトレードで読売ジャイアンツに移籍しましたが、出場機会は限られ、1993年には戦力外となりました。

1994年にはオリックスにテスト入団で復帰し、二軍で若手選手のトレーニングに尽力しましたが、一軍昇格は果たせず、その年限りで現役を引退しました。

引退後はオリックスで二軍育成コーチなどを経て、スカウト業に従事。2013年からは阪神のスカウトに就任しました。常に選手育成に力を入れ、若い世代への指導や競技の発展に貢献してきました。

表彰と記録

熊野は1985年に新人王を受賞し、同年にはベストナインにも選出されています。初出場は1985年4月6日、初安打は4月7日、初本塁打は4月17日でした。背番号は、1985年から1991年まで「6」、1992年から1993年まで「2」、1994年に「5」、その後は「75」を着用しました。彼のキャリアは、日本野球界における多くの名場面を彩っています。

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