爆笑 大日本アカン警察

『爆笑 大日本アカン警察』

『爆笑 大日本アカン警察』（ばくしょう だいにっぽんアカンけいさつ）は、2011年4月から2013年9月までフジテレビ系で放送されていた日本のバラエティ番組です。この番組は、毎週日曜日の19時58分から20時54分（JST）に放送され、モノラル音声、ハイビジョン制作、そして文字多重放送が実施されていました。番組名には「爆笑!」のエクスクラメーションマークが加えられており、視聴者にインパクトを与えていました。

番組はパイロット版として3回放送された後、レギュラー放送が開始されました。ダウンタウンがフジテレビの日曜日20時台に復活するのは14年ぶりで、初回の視聴率は12.4%を記録しました。番組内容は、様々な「アカン」事例を刑事に扮した芸人が紹介し、松本人志の審査によって「アカン」か「アカンくない」かが判断されます。

各回の放送では、スタジオが警察署に模して設計され、視聴者から寄せられた依頼を刑事役の出演者が捜査する形式が取られています。依頼内容は、プレゼンテーションとして紹介され、その後の判断は「タイホ（逮捕）」と「タイホなし」に分かれます。判定には松本と審査員からなる5人が関与し、採用された依頼には謝礼金が提供される他、特製のグッズも贈られます。

当初は視聴者からの投稿が多かったものの、次第にタレントの行動暴露や「アカン飯」発表が中心となり、視聴者からの投稿が減少しました。そのため、後期には「捜査」の要素がほとんど無くなる状況が見られました。また、特別企画も多く、2012年にはレストランカラオケ店とコラボレーションした「アカン飯」企画が実施され、視聴者に新たな食体験を提供しました。

この番組では、メイン司会をダウンタウンが務め、浜田雅功と松本人志がそれぞれ署長と警視総監として出演。毎回異なるゲスト審査員が登場し、厳正な審査を行います。多くの人気芸人も「刑事」として活躍し、彼らの個性的なキャラクターと共に視聴者を楽しませました。特に板尾創路やビビる大木といった芸人はレギュラー出演が多く、彼らのユーモアが番組を盛り上げました。

番組が放送されていた時間帯には、他のフジテレビ制作の番組も人気であり、『HEY!HEY!HEY! MUSIC CHAMP』と並んでダウンタウンのレギュラー番組が2つ存在する時期がありました。

2013年には特別版が放送され、最長174分にわたる拡大版も放送されましたが、同年9月に番組は終了を迎えました。約2年半にわたる放送の中で、多くの笑いとユーモアに満ちたエピソードが生まれ、視聴者に深く印象に残るバラエティ番組となりました。後継番組は『教訓のススメ』として、次のエンターテインメントの舞台に変わっていきました。

今振り返ると、『爆笑 大日本アカン警察』は当時の日本のバラエティ番組の中で特異な存在感を放っており、芸人たちのクリエイティブなアプローチと独自の視点が、番組全体の魅力となっていました。

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