爆笑BOOING

爆笑BOOING

『爆笑BOOING』（ばくしょうブーイング）は、1993年4月2日から1996年3月29日まで関西テレビで放送されていたお笑い番組です。この番組は木曜深夜に放送され、若手の芸人たちが観客の前で漫才やコントを披露するというスタイルになっていました。特に注目すべきは、観客が実際にネタの面白さを評価するシステムであり、これがその後の全国放送のバラエティ番組に多大な影響を与えました。

番組の内容と仕組み

毎回の放送では、若手のお笑い芸人がステージに立ち、各自持ち時間の3分間、ネタを披露します。しかし、審査員である観客たちがネタが面白くないと感じた場合、『BOOINGカード』と呼ばれるカードを上げることができ、このカードが10枚揃うと、ネタは強制的に打ち切られます。この独特の形式は、観客の反応がダイレクトに芸人の運命を左右するというものでした。ネタを3分間続けることができれば勝ちとなり、5回連続勝ち抜くことでチャンピオンに認定され、その後はグランドチャンピオン大会への道が開けます。

グランドチャンピオン大会では、参加した芸人たちが自由にネタを披露し、最も優れた演技を見せた芸人に観客が投票します。優勝者には栄光の称号とともに賞金が授与され、番組の中でも特に盛り上がるイベントとして位置付けられていました。

番組の進化

1996年には、シリーズの後継番組『超爆笑BOOING』が始まりました。このリニューアル版も基本的なスタイルは継承されましたが、放送は短期間で終了しました。リニューアルに伴い、審査方法や参加芸人も多少変わりましたが、観客の評価が依然として重要な役割を果たす点は変わりありませんでした。

しかし、東京出身の芸人たちが出演することが多くなり、関西の観客との間に温度差が生じることもありました。その結果、番組の中では東京の芸人に対する評価が低かったエピソードも存在します。特に、ご意見番として参加していたキダ・タローはその状況に不満を表明したと言われています。

出演者と勝ち抜き芸人

番組のメイン司会は、遥洋子と牧野エミが担当し、『超爆笑BOOING』の司会は関西テレビのアナウンサー梅田淳に引き継がれていました。また、ネタの反応をカウントする役割を担っていた中村壮快も出演しましたが、後にシステムの変更により降板しています。

勝ち抜きの実績としては、4週勝ち抜きの末広五段や幹てつや、3週勝ち抜きのG★MEN'Sややぶからボーなどが名を連ねました。特に、海砂利水魚や相馬ひろみ、ノンキーズらんぶるふぃっしゅの4組は東京出身でありながら5週勝ち抜きを達成するという快挙を成し遂げました。

エンディングテーマとスタッフ

番組終了時のエンディングテーマには、近藤ナツコの「Cause I Love…」や、古賀森男の「勇気がいる」などが使われていました。スタッフには、構成作家やディレクター、プロデューサーなど、様々な人々が関わり、関西テレビと東通企画との協力によって制作されました。

このように『爆笑BOOING』は、観客参加型の新たなお笑いスタイルを確立した名作として、今なお多くのファンに愛されています。

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