爆裂スーパーファンタジー

爆裂スーパーファンタジーの概要

『爆裂スーパーファンタジー』は、嘉門タツオ（旧・嘉門達夫）がメインパーソナリティを務めたラジオ番組で、1992年10月から1998年6月まで放送されていました。この番組はJFN系列局より放送され、特にオープニングコントやリスナーからのハガキを中心にした内容が多く、音楽が流れることはほとんどありませんでした。

番組の特徴

主にトークとハガキ紹介で構成された本番組は、リスナーとのインタラクションを重視。時には新田一郎によるサンプリング音声や楽器、おもちゃの音などが加わり、視覚のないラジオでも聴覚から楽しませようと工夫されていました。リスナーからの投稿は、次第にコーナー化されるなど、創造的な反響を呼びました。

ゲストは非常に少なく、同じ事務所に所属するアーティストが偶に登場する程度。しかし、「次回のゲストは遊びに来ます」といった形式で、リスナーからの期待感を醸成していました。

パーソナリティとタイトルの変遷

番組は複数回タイトルが変更され、主に「KAMON・SAIKOの爆裂スーパーファンタジー」という名称で知られていました。メインパーソナリティの嘉門達夫の他、鈴木彩子（現・SAICO）、永島浩之（チャップ）、前島正義（パグ）、新田一郎（後期は「新田ヨロシク一郎」名義）といった多彩な出演者が在籍していたことで、多様なトークが展開されました。

ネタ投稿とリスナー参加型企画

リスナーから寄せられたネタを基にしたコーナーがいくつもありました。ネタを送る際、1ネタにつき1枚のハガキを募集し、物量での参加が可能なシステムだったため、独特のコミュニティを形成。番組中にはリスナーのネタをCD化する際に、投稿者のクレジットを記載することもあり、参加者の親近感を強めていました。

また、番組は時に笑いを生むために設定された特殊なコーナーや企画を導入し、それらはリスナーの反応次第で生き残るか消えるかが決定される「厳しい競争」を経ていました。

放送地域とネット局

当番組は全国のJFN系列局で放送され、TOKYO FMをキーステーションとしながら、最盛期には20局近くでネットされていました。しかし、東京、大阪、名古屋の主要局が打ち切られた1996年以降は、10局前後に縮小され、むしろ地方FM局により多く支えられる形となりました。

ノベルティとポイントシステム

本番組では、番組が読まれたハガキに対してノベルティが進呈されるシステムがありました。これが番組の流行と共に変化し、ポイントシステムが導入され、寄せられたネタに応じてポイントが付与されるようになりました。貯めたポイントに応じて商品と交換できる仕組みは、多くのリスナーに楽しみを提供しました。

終わりに

『爆裂スーパーファンタジー』は、その独自のスタイルにより、聴取者との距離を縮め、楽しませ続けた名番組です。多くのリスナーの記憶に深く刻まれているこの番組は、今でもコミュニティとリスナーの絆を感じさせる存在なのです。

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