爪爪爪/「F」

『爪爪爪 /「F」』の概要

『爪爪爪 /「F」』は、日本のロックバンド・マキシマム ザ ホルモンによる8枚目のシングルで、2008年7月9日にVAPからリリースされました。このシングルは、特別な特典の数々と共に販売されており、価格は1,157円（通称“いい粉”価格）となっています。初回限定版には、同じイラストが施されたジャケットステッカーと次作CDの特典応募時に優遇される「連動応募券」が封入されています。

特に注目すべきは、稀に入手される特典「いい粉」です。この「いい粉」が何かは購入者のみが知ることで、マキシマムザ亮君から「正しい使い方」を教えられます。「超いい粉」という特典が含まれている場合もあり、これは「マキシマム ザ ホルモン 爪爪爪ツアー」に無料で入場できる「プラチナ・フリーパス」の交換券となっています。同時に、使用に関する説明が書かれた「アガる紙」も同封されています。

楽曲の内容と受賞歴

本シングルは、Perfumeの「love the world」と共にオリコンシングルチャートで争い、デイリーでは初日以外にも1位を獲得しましたが、最終的には2位となりました。ただし、それまでの自己最高位を大きく上回る結果となっています。このシングルの収録曲「爪爪爪」は、5thアルバム『予襲復讐』にも収録されていますが、アルバムバージョンという形で収められています。

収録曲について

1. 爪爪爪

この曲は、2008年8月度の日本テレビ系『音楽戦士 MUSIC FIGHTER』のオープニングテーマとしても使用されています。内容は高速のロックナンバーであり、元メガデスのギタリスト、マーティ・フリードマンによってもカバーされています。このカバーでは後半に「ルイジアナ・ボブ」がわずかに演奏されています。ミュージックビデオの監督はスミスが手掛けており、特に『Deka Vs Deka 〜デカ対デカ〜』でのみ視聴することが可能でしたが、「ホルモン宝くじ」の王者の選定によってYouTubeで公開されました。

2. 「F」

この楽曲は、漫画『ドラゴンボール』のキャラクター・フリーザをイメージして創作されました。タイトルもフリーザの英名（Freeza）に由来しています。歌詞は、同作の「ナメック星編」を基にし、フリーザがもたらす虐殺の様をオウム真理教の用語を繰り返し使う形で描写していますが、登場キャラクターや用語については公認を得ていないため、歌詞カードには伏字が使われています。原作者の鳥山明がこの曲を聴いた際には「フリーザについて著しくもカッコ良く歌った曲」と評価し、これをきっかけに『ドラゴンボールZ 復活の「F」』の着想を得たと証言しています。

3. Kill all the 394

この曲は、mixiを批判する内容が込められていますが、直接的に名前を挙げることはできませんでした。歌詞カードには掲載されていないものの、後にバンドスコアに記載されています。バンドのメンバーはそれぞれ異なる楽器で独自のスタイルを表現しており、ナヲはこの曲でツインペダルを使用。特にエンディングのフレーズはリンドバーグへのリスペクトを示しています。

このように、『爪爪爪 /「F」』は特典や内容、そして音楽的な影響が多い深い作品として、多くのファンに愛されています。

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