片山梨絵

片山梨絵：日本のMTB界を牽引した女性アスリート

片山梨絵（かたやま りえ、1979年9月13日生まれ）は、日本の女子自転車競技、特にマウンテンバイク（MTB）界を代表する選手です。旧姓は片山、現在は小田島梨絵として知られています。千葉県で生まれ、大阪府吹田市で育ちました。

学業と競技の両立

片山梨絵は、学業と競技を見事に両立させたアスリートとしても知られています。吹田市立佐井寺中学校、大阪府立茨木高等学校を経て、岡山大学に進学。さらに、同大学大学院の自然科学研究科・生物科学専攻分子機能研究室で研究に励みました。高度な研究を行う傍ら、MTB選手として第一線で活躍し続けました。

MTB選手としての輝かしいキャリア

1999年にMTBジャパンシリーズに参戦し、2003年に初優勝。2004年から2012年まで、全日本選手権で前人未到の九連覇を達成しました。この偉業は、彼女の卓越した技術と精神力の高さを物語っています。

オリンピックへの挑戦

2004年のアテネオリンピック国内選考会では惜しくも2位となり代表を逃しましたが、2008年の北京オリンピック、2012年のロンドンオリンピックには日本代表として出場しました。いずれの大会でも20位という成績を収め、日本人選手としては最高位でした。特にロンドンオリンピック出場は、UCIの国別出場枠順位で補欠からの繰り上がりという、幸運も重なったものでした。

主な戦績

片山梨絵の主な戦績は以下の通りです。

マウンテンバイク

2003年：ジャパンシリーズ・第6戦 1位
2004年：アジア選手権 優勝、全日本選手権 優勝、MTB ジャパンシリーズ 総合1位、MTB ナショナルポイントランキング 総合1位
2005年：全日本選手権 優勝、MTB ジャパンシリーズ 総合1位、MTB ナショナルポイントランキング 総合1位
2006年：全日本選手権 優勝、MTB ジャパンシリーズ 総合1位、MTB ナショナルポイントランキング 総合1位
2007年：全日本選手権 優勝
2008年：北京オリンピック 20位、全日本選手権 優勝、MTB ナショナルポイントランキング 総合1位
2009年：全日本選手権 優勝、アジア選手権 2位、MTB ジャパンシリーズ 総合1位、MTB ナショナルポイントランキング 総合1位
2010年：全日本選手権 優勝、アジア競技大会 3位
2011年：全日本選手権 優勝、アジア選手権 2位
2012年：全日本選手権 優勝、ロンドンオリンピック・クロスカントリー 20位、アジア選手権 優勝

ロードレース

2006年：東日本実業団選手権 1位、実業団富士国際ヒルクライム 1位
2009年：全日本自転車競技選手権大会 3位
2010年：全日本自転車競技選手権大会 3位
2011年：全日本自転車競技選手権大会 2位

これらの戦績は、彼女がMTBだけでなく、ロードレースにおいても高い能力を持っていたことを示しています。

引退後

引退後も、片山梨絵は自転車競技の普及や後進の育成に力を注いでいます。彼女の情熱と努力は、多くの人々に勇気と希望を与え続けています。

外部リンク

rie katayama.com
小田島　梨絵オフィシャルブログ　RIDE！RIE！RIDE！
片山梨絵 (@RieKatayama) - X（旧Twitter）
片山梨絵 - サイクリングアーカイヴス（英語）
* 片山梨絵 - Olympedia（英語）

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