片岡俊一

片岡俊一

片岡俊一氏は、日本の著名な工学者であり、弘前大学理工学部地球環境防災学科の教授を務めています。専門分野は地震工学、土木工学であり、地震による災害軽減のための研究に情熱を注いでいます。

経歴

1982年に埼玉大学工学部建設工学科を卒業後、建設業界での実務経験を経て、1999年に東京工業大学大学院総合理工学研究科博士後期課程を修了し、工学博士の学位を取得しました。その後、（株）清水建設技術研究所研究員として研究活動に従事し、2001年4月より弘前大学理工学部地球環境科学科助教授として教鞭を執り始めました。2007年4月には同准教授に昇任し、2017年4月からは現職である弘前大学理工学部地球環境防災学科教授として、教育・研究活動に邁進しています。

研究分野

片岡氏の専門は、地震工学、特に地震動の特性評価や地盤の地震応答解析、構造物の耐震設計に関する研究です。地震災害の軽減を目指し、地震動の予測や地盤の液状化現象の解明、構造物の耐震性能向上に関する研究に取り組んでいます。また、地震観測データの分析や数値シミュレーションを活用し、地震動の伝播特性や地盤の揺れやすさなどを評価する研究も行っています。

主要な論文

片岡氏は、これまでに数多くの学術論文を発表しており、その研究成果は国内外の学会で高く評価されています。

青森県野辺地町にある強震観測点の震動特性（『東北地域災害科学研究』, 2014年）
変位記憶型センサによる構造モニタリングシステムの開発と実建物への適用と検証（『日本建築学会技術報告集』, 2014年）
青森県・岩手県北部における地震と津波による複合地盤災害（『地盤工学ジャーナル』, 2012年）
東北地方太平洋沖地震による青森県・岩手県北部の被災状況の調査概要（『地盤工学会誌』, 2011年）
2010年チリ地震津波の諸相（『津波工学研究報告』, 2011年）
LONG PERIOD GROUND MOTION OBSERVED IN SENBOKU PLAIN, MIYAGI PREFECTURE DURING THE 2008 IWATE-MIYAGI NAIRIKU EARTHQUAKE（『日本地震工学会論文集』, 2011年）

これらの論文は、地震工学、地盤工学、津波工学などの分野において、重要な貢献をしています。

社会貢献

片岡氏は、研究活動だけでなく、社会貢献活動にも積極的に取り組んでいます。地方自治体や防災関係機関と連携し、地震防災に関する講演会やワークショップを開催したり、防災訓練の指導を行ったりするなど、地域住民の防災意識向上に貢献しています。また、地震発生時には、被災地の調査や復旧支援活動に参加するなど、実践的な活動も行っています。

片岡俊一氏は、地震工学の発展と地震災害の軽減に貢献する、日本の重要な工学者の一人です。

もう一度検索