片岡保幸

片岡 保幸 (かたおか やすゆき)




経歴


プロ入り前


片岡は3人兄弟の末っ子として育ちました。小学校時代には作新ヤンキースの4番打者兼投手として才能を見せ、中学時代には千葉北シニアリーグで活躍しました。高校は宇都宮学園高校(現在の文星芸術大学附属高等学校)に進学し、甲子園にも出場するなど、名門校の一員として「片岡3兄弟」として知られました。社会人野球では東京ガスに入団し、打率や盗塁での結果を残しました。

西武ライオンズ時代


2004年のドラフトで西武ライオンズから3巡目指名を受け、2005年にプロデビューを果たしました。初年度から81試合に出場し、4本塁打を記録するなど順調なスタートを切りました。特に2007年から2010年にかけては、盗塁王としての実績を確立し、最高で50盗塁を記録するなど、俊足を活かしたプレースタイルが際立っていました。2008年には最多安打も獲得し、ベストナインにも選出されるなど、キャリアのハイライトとなる年もありました。

2009年にはWBC日本代表にも選ばれ、決勝戦でも重要な役割を果たしました。

読売ジャイアンツ時代


2013年にはFA宣言をし、読売ジャイアンツに移籍しました。2014年には移籍後初の安打を本塁打で飾るなど、期待される存在でしたが、その後は怪我に悩まされるシーズンが続きました。2017年に現役引退を発表し、長いプロ生活にピリオドを打ちました。

引退後


引退後は指導者としての道を歩むことになりました。2018年からはジャイアンツの二軍内野守備走塁コーチを務め、その後も関わりを持ちながら、2023年には新設されるジャイアンツの中学生硬式野球チームの監督に就任することが発表されています。地元・千葉の育成にも関心を持っているようです。

私生活


妻はタレントベッキーであり、2019年に結婚し、二児の父でもあります。家族を大切にしながら、育児と仕事を両立させている様子がうかがえます。

選手としての特徴


走塁ではスピードだけでなく、高い盗塁技術を駆使しており、プロ入り時からの経験が光ります。守備面でも優れた能力を発揮し、特に二塁手としての俊敏さが評価されています。打撃においてはアッパースイングが特徴的で、高めの球に弱いとされながらも、球際に強いしぶとさを持っています。

主なタイトル


  • - 盗塁王:4回(2007年 – 2010年)
  • - 最多安打:1回(2008年)
  • - ベストナイン:1回(二塁手部門:2008年)

片岡保幸選手は、その功績と独自のスタイルで日本のプロ野球界に名を刻んでいます。引退後も教育者としての役割を果たしながら、若い選手たちに影響を与えていくことでしょう。

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