片岡翔

片岡翔について

片岡翔（かたおか しょう）は、1982年3月16日に北海道札幌市で生まれた日本の映画監督、脚本家、そして小説家です。彼の父は人形収集家の片岡佐吉であり、弟はマジシャンの片岡双六というユニークな家系に育ちました。高校を卒業後、札幌の遊園地で働いた後、20歳の時に東京へ上京し、ニューシネマワークショップのクリエイターコースを修了しました。

２００４年には自らの映画制作会社「Nekome Film（猫目映画）」を設立し、実家の人形店「人形屋佐吉」での業務を持ちながら、短編映画の制作に取り組みました。彼の作品は数々の映画賞を受賞しており、特に『くらげくん』は2010年のPFFアワードで準グランプリを獲得し、片岡の名を広めるきっかけとなりました。

商業作品の脚本を手掛けるようになったのは2011年からであり、2014年には長編映画『1/11 じゅういちぶんのいち|1_11 じゅういちぶんのいち』で商業監督デビューを果たしました。その後も彼の作品は続々と発表され、2017年のTSUTAYA CREATORS' PROGRAMでのオリジナル企画『ザ・ドールハウス・ファミリー（仮）』が準グランプリを受賞。2022年にはその企画が映画『この子は邪悪』として公開されました。

それだけでなく片岡は、小説の執筆にも力を入れており、2017年に初の小説『さよなら、ムッシュ』が出版されると、すぐに作家としての地位を確立しました。彼の第2作『あなたの右手は蜂蜜の香り』は台湾で翻訳され、続く第3作『ひとでちゃんに殺される』は2024年に漫画化されることが決定しています。

監督作品

片岡は多くの短編映画を手がけ、その多くでは脚本、撮影、美術、編集なども担当しています。主な短編作品には「市松人形のうた -人形屋佐吉プロモーションフィルム-」、「蹴缶」、「食卓」、「いちおくまんえん」、「くらげくん」などがあります。長編映画としては、『1/11 じゅういちぶんのいち|1_11 じゅういちぶんのいち』や『たまこちゃんとコックボー』、そして『この子は邪悪』が挙げられます。また、ミュージックビデオの演出も手掛けています。

脚本作品

彼の脚本活動は広範囲にわたり、「Miss Boys!」シリーズや「きいろいゾウ」、「鬼灯さん家のアネキ」、「町田くんの世界」といった映画での共同脚本も手掛けています。テレビドラマにも進出しており、「トーキョーエイリアンブラザーズ」や「I's」、「ネメシス」などに関与しています。

著書

片岡の文筆活動も多彩で、彼の著書には『さよなら、ムッシュ』や『あなたの右手は蜂蜜の香り』、さらには『ひとでちゃんに殺される』といった作品があります。彼の作品は映画や小説の枠を超え、人々の心を揺さぶる物語を次々と創出しています。

片岡翔は、多様な才能を持つアーティストとして、今後も映画や文学の分野で新たな作品を発表し続けることでしょう。

もう一度検索