牛深市立魚浦中学校

牛深市立魚浦中学校について

牛深市立魚浦中学校（うしぶかしりつ うおうらちゅうがっこう）は、熊本県牛深市（現在の天草市）に存在した公立の中学校です。この学校は、2005年3月に閉校され、以降は牛深市立牛深中学校に統合されました。

概要

ー 開校年と歴史
魚浦中学校は1947年に新たに設立された2つの中学校、魚貫中学校と二浦中学校の統合によって1958年に設立されました。その後、47年間にわたり地域教育に貢献し続けました。その学校の閉校は、長きにわたる教育の歴史に一つの区切りを与えました。

校名の由来

校名は、旧2校の名前から「魚」と「浦」をそれぞれ取った組み合わせで決定されました。このような由来は学校の歴史と地域の結びつきを象徴しています。

校訓と校章

魚浦中学校の校訓は「親和・皆働・美化」とされ、学校に通う生徒たちに協力と美しい校風を重視する姿勢が教えられていました。校章は柏の葉を背景に中学校を示す「中」の字が配され、学校のシンボルとなっています。

校歌の制定

1962年に制定された校歌は作詞・作曲共に諸井来氏によるもので、3番までの歌詞には学校名の「魚浦中学」が繰り返し登場し、地域への愛着が表現されています。

通学区域

魚浦中学校の通学区域には3つの小学校が含まれていました。これらの小学校は、牛深市立魚貫小学校、牛深市立二浦小学校、牛深市立池田小学校で、特に池田小学校は2004年に閉校しています。

沿革

二浦中学校の歴史

二浦中学校は1947年の学制改革により新たに設立され、その後の合併を経て1954年には牛深市立となり、1958年8月31日に他校との統合のため閉校しました。

魚貫中学校の歴史

一方、魚貫中学校も1947年に設立され、1954年には牛深市立に改称され、その後同じく1958年に統合されました。

統合と新たな開校

1958年9月に両校が統合し、最終的な校名である「牛深市立魚浦中学校」として新たに開校しました。統合後は、旧校舎を「魚貫教室」「二浦教室」として一定期間使用しながら教育が続けられましたが、1959年に新しい校舎が完成し、完全に移転が完了しました。このように、学校の発展には地域の支えが欠かせませんでした。

教育環境の充実

魚浦中学校では、1960年代から1970年代にかけて数回の校舎改築や体育館の完成、給食制度の導入など、教育環境のための多くの改善が行われました。特に1982年には新しい鉄筋コンクリート造の校舎が完成し、より良い学びの場が提供されました。

最後の年

2005年、魚浦中学校は牛深中学校と統合されることが決定され、3月31日に正式に閉校されました。この瞬間は地域の皆にとって一つの歴史の終わりを意味し、同時に新たな旅立ちを意味しました。

アクセス情報

学校へのアクセスは、九州産交バスの「姫の河内」停留所が最寄りとなり、熊本県道35号牛深天草線が近くにあります。

周辺の環境

学校周辺には姫の河内ダムやいろはのひまわり畑があり、自然と触れ合える環境が整っています。

このように、牛深市立魚浦中学校は地域の教育の場として長い歴史を持ち、地域の人々との深い関わりを持ち続けていました。

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