牟岐町役場

牟岐町役場について

牟岐町役場（むぎちょうやくば）は、徳島県に位置する牟岐町の行政を担う役所です。1973年11月10日に新しい庁舎が完成し、それ以来、牟岐町の行政業務を支える重要な機関として機能しています。役場は地方公共団体として、町民の生活に密接に関わる事務を実施し、地域の発展を支えています。

沿革と歴史

牟岐町役場は、1932年に庁舎が移転したことからその歴史が始まります。その後、1972年には旧庁舎が取り壊され、徳島県立日和佐高等学校牟岐分校に仮庁舎が設置されました。そして、1973年に新庁舎が完成し、以降、現在まで町の行政拠点として利用されています。

1989年には土曜日の業務を平日中心にするため、毎月第2・第4土曜日の閉庁が始まりました。また、2014年3月には津波避難ビルとして本庁舎が指定され、災害対策の強化が図られましたが、翌年にはその指定が解除される事態となりました。これは、役場の耐震性に関する問題が浮き彫りになったことが背景にあります。

耐震性の問題

本庁舎は1973年に建設された鉄筋コンクリート造の3階建て（部分的に4階建て）であり、1981年の建築基準法改正以前に完成したため、耐震診断が求められています。しかし、地域の高台移転や小学校、保育所の対策が優先され、役場の耐震診断は後回しとなりました。2020年には、総務省の調査により、耐震調査が実施されていないことが明らかになり、改善を求める指導がありました。

その後、牟岐町は防災関係者を招いて意見交換会を開くなど対応に向けて動き出しましたが、再び意見交換会は開催されず、具体的な対策は行われませんでした。そして、2016年4月には津波避難ビルの指定を解除する方針が決定され、最終的に翌月にはその手続きが完了しました。この決定に関しては、町長から職員の人員不足が理由で新たな意見交換会を開けなかったとの説明がありました。

まとめ

牟岐町役場は、地域の行政業務を実施する中心的な存在として重要な役割を果たしています。しかし、耐震性や防災に関する課題も抱えており、今後の対応が求められる状況にあります。地域住民と行政が共に連携し、安全で安心な町づくりに取り組むことが重要な時期にあると言えるでしょう。

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