牧亭集馬

牧亭 集馬（ぼくてい しゅうば、生没年不詳）は、江戸時代に活動した浮世絵師として知られています。

来歴

牧亭集馬の師系や経歴については、現在詳しいことは分かっていません。牧亭という号を用いていたことは分かっています。

『諸家人名江戸方角分』という文献には、牧亭集馬の俗名が丹治であり、下谷上野町に住んでいたという記述があります。

また、『浮世絵師便覧』という文献においては、葛飾北斎の門人であったという記述が見られます。しかし、『浮世絵師伝』においては、北馬の門人ではないかという推測が記されており、作画期は文化から文政にかけてであったとされています。『原色浮世絵大百科事典』でも、北馬の門人であるという説が採用されています。

作品については、草双紙の挿絵を描いていたという説がありますが、現在までに確認されているものはありません。

このように、牧亭集馬については、不明な点が多く、その生涯や作風については、今後の研究が待たれるところです。

参考文献
二代目瀬川富三郎　『諸家人名江戸方角分』
文政元年（1818年）の写本の画像が国立国会図書館デジタルコレクションで公開されています。丹治（集馬）の名は66コマ目に記載されています。
飯島半十郎（虚心）　『浮世絵師便覧』　1893年
国立国会図書館デジタルコレクションで本文が公開されています。
井上和雄 編　『浮世絵師伝』　渡辺版画店、1931年
国立国会図書館デジタルコレクションで本文が公開されています。
日本浮世絵協会編　『原色浮世絵大百科事典』（第2巻）　大修館書店、1982年
119頁に記述があります。

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