牧村志織

牧村志織

牧村志織（まきむら しおり）は、畑健二郎による漫画作品『ハヤテのごとく!』に登場する魅力的なキャラクターです。彼女は三千院家傘下の研究所「M.H.E.（ミカド・ハイパー・エナジー）」で人型介護決戦兵器の開発主任を務め、後に白皇学院の教師となります。

プロフィール

誕生日: 10月20日
血液型: B型
年齢: 22歳
身長: 156cm
* 体重: 41kg

人物像

牧村志織は、一見すると常識的な人物に見えますが、実はおっとりとした天然ボケで、悪意なく周囲に騒動を巻き起こすマッドサイエンティストです。トレードマークは白衣と十字のペンダント。メガネをかけているのも特徴です。作者曰く「体は大人、中身は子供、頭はいいけど使ってない」とのこと。

彼女は非常に高い給料を得ており、東京の一等地にある高級マンションに、恋人であるロボットのエイトと同棲しています。しかし、物語の途中で生徒から告白された際には、エイトと別れたという描写もあり、その関係は謎に包まれています。

元々は畑健二郎がデビュー作と並行して制作していた未発表作品のヒロインであり、その作品ではサッカー部の顧問という設定でした。

経歴

M.H.E.で開発したロボットの度重なる暴走と破壊が原因で、上司から「人としての心」を学ぶように命じられ、母校である白皇学院に教師として赴任することになります。ハヤテたちのクラスである1年7組の担任となり、その際、雪路を副担任から降ろしました。就任早々に抜き打ちテストを実施し、生徒たちを驚かせましたが、瞬時に採点を終えるなど、その頭脳明晰さを見せつけ、生徒たちの信頼を得ます。その後、ハヤテたちが2年生に進級した際には、学年主任に昇格しました。

マリアとは白皇学院時代の同級生で、マリアが生徒会長を務めていた際には副会長を務めていました。当時から論文を発表するほどの才女でしたが、常にマリアがいたため、成績トップになったことはありません。また、可愛い映像を合法的に残すことを目的とした動画研究部を創設。その真の目的は、同級生であるマリアの成長記録を未来に残すことでしたが、その映像は後にマリアによって処分されています。しかし、その複製がネット上に流出してしまいました。今でもマリアのことを「マリぽん」や「マリアっち」と呼んでおり、良好な友人関係を築いているようです。

性格

雪路とハヤテの関係を「不純異性交遊」だと勘違いしたり、ハヤテに押し倒された際に「もうお嫁さんに行けない」と発言するなど、貞操観念は独特です。しかし、抜け目ない一面もあり、雪路に給料が下がった分、酒代を奢らせようとするなど、ちゃっかりしています。雪路のことは先輩として頼りにしているものの、雪路の付き人に疲れて辞表を書いたこともありました。

能力

教師としての能力は非常に高く、テストの答案をパラパラと見ただけで採点を終え、平均点を算出して個人の苦手分野まで見抜きます。また、マッドサイエンティストとしての才能も健在で、白皇学院に赴任後も百葉箱を怪しげな機械に改造するなどしています。確率論を駆使した麻雀も得意で、雪路やヒムロ、シスターソニアを相手に優勢になることもあります。

ロボット

牧村志織は、基本的に破壊ロボットを好む傾向があり、開発するロボットはどれも破壊的な機能を備えています。しかし、彼女の性格が影響しているのか、どれも何らかの欠陥を抱えています。それでも、徐々に人間に近い外見や言動を持つロボットを開発しており、その技術は進化を続けています。

エイト

開発中の介護用ロボットですが、非常に短気で、胴体から無数の介護ミサイルを発射するなど、とても介護用には見えません。暴走時の緊急停止は破壊によってのみ可能と判断されるほどです。一度は牧村に燃えないゴミとして捨てられますが、自力で復活し、その後も様々な騒動を起こします。最終的には牧村に告白し、恋人として同棲することになります。

プロトタイプセブン

友人に頼まれて1日で作り上げた巨大ロボット。エイトのプロトタイプであり、過去のソフトとハードを流用しています。攻撃性に優れており危険なため、制御チップが作られましたが、牧村は入れ忘れていました。

巨大犬型ロボ11号

アレキサンマルコ教会の地下にあったロボット。全長3mの殺人ゴーレムです。シスター・ソニアが三千院家への復讐のために使用しようとしていましたが、雪路に敗北した際に逃走してしまいました。

M12

アレキサンマルコ教会の地下にあったロボット。シスター・ソニアが三千院家への復讐で使用しようとしましたが、悪霊に憑依された雪路が乗っ取りました。電源のコンセントを抜くと停止するという弱点があります。

メカ執事13号

ナギがハヤテを試験勉強に専念させるために手配した臨時の執事ロボット。牧村がエイトとのラブラブ生活をフィードバックし、ハヤテをモデルに作られました。人間の感情面はほぼ完璧に仕上がっており、ナギやマリアにも認められるほど優秀でしたが、アニメ版では隕石迎撃のために自爆しました。

介護用ロボ実験体1号

牧村が白皇学院の副会長時代に作ったロボット。キャタピラ歩行で動き、カタカナで喋ります。

警備8801

三千院家に配備されている自動警備ロボット。多数存在します。

介護ロボ9号

アニメのみに登場。エイトの後に作られた新型介護ロボットですが、エイトによって破壊され、制御チップを奪われました。

シィ

リアルな人型（女性型）のアンドロイド。牧村がケアロボットを欲しがった文に貸与しました。

アイドルバスター961SP

アニメ第四期に登場。ギルバードがハヤテを倒すために送り込んだロボットですが、ハヤテによって破壊されました。

備考

牧村志織は、当初から白皇学院の教師として設定されていました。また、名前を「牧村詩織」と誤記されることがありますが、正しくは「牧村志織」です。

牧村志織は、『ハヤテのごとく!』の世界において、その個性的なキャラクターとマッドサイエンティストぶりで、物語に彩りを与えています。

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