牧田匡平

牧田 匡平（まきた きょうへい）

1979年2月28日生まれ、プロ野球審判員。袖番号は28を着用しています。

静岡県立清水東高等学校を経て愛知大学を卒業後、プロ野球審判員を目指す道を選びました。2000年末に実施された審判員の公募に応募し、60名を超える応募者の中から書類審査と実技試験を経て、萩原達也氏と共に新規採用される数少ない一人となりました。翌2001年1月には、セントラル・リーグ審判部に正式に所属し、プロ審判員としてのキャリアをスタートさせました。

一軍の公式戦に初めて出場したのは、経験を積んだ後の2005年9月23日です。神宮球場で行われたヤクルト対横浜の試合で、二塁塁審としてデビューしました。以来、着実に経験を重ね、2024年シーズン終了時点で、担当した公式戦は1506試合に達しています。

そのキャリアにおいて、重要な舞台での審判経験も豊富です。

オールスターゲームにはこれまでに2回出場しています。初めて担当したのは2010年で、ヤフードームで開催された第1戦で球審を務めました。2度目の出場は2017年の大会です。
日本シリーズにも2回出場しています。初めて担当したのは2017年、福岡ソフトバンクホークスと横浜DeNAベイスターズが対戦したシリーズでした。ヤフオクドームで行われた第2戦で球審を担当し、日本一を争う緊迫した舞台で公正なジャッジを行いました。2度目の出場は2021年のシリーズで、こちらも第3戦の球審を務めています。

卓越した審判技術は、ファインジャッジ賞として複数回にわたり評価されています。これまでに3回、この栄誉ある賞を受賞しており、受賞年は2016年、2019年、そして2022年です。特に2019年に受賞の対象となったのは、3月29日に札幌ドームで行われた北海道日本ハムファイターズ対オリックス・バファローズ戦での判定でした。この試合の初回表と三回裏に発生した、本塁での難しいクロスプレーに対し、正確かつ迅速な判断を下したことが高く評価されました。

国内リーグのみならず、国際大会においても貴重な経験を積んでいます。

2019年には、日本で開催された第2回WBSCプレミア12に派遣されました。この大会のスーパーラウンドおよび順位決定戦において、合計4試合の審判を担当しました。特に3位決定戦では球審という重責を担い、国際的な舞台での審判能力を示しました。
2022年9月には、ドイツのレーゲンスブルクで行われた第5回ワールド・ベースボール・クラシック（WBC）予選A組にも派遣され、こちらも4試合の審判を担当し、国際経験を一層深めました。

長年の貢献と実績が認められ、2025年シーズンよりクルーチーフへの昇格が決定しています。これは、NPB審判部におけるリーダーシップと豊富な経験が評価された結果であり、今後の更なる活躍が期待されています。

このように、牧田匡平審判員は、一軍公式戦での豊富な経験に加え、オールスター、日本シリーズ、国際大会といった重要な舞台で主要な役割を担い、複数回のファインジャッジ賞受賞に裏付けられた高い審判技術を持っています。2025年のクルーチーフ昇格は、その実績と信頼の証であり、今後の日本プロ野球における公正な試合運営を支える存在として、引き続き注目されるでしょう。

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