物質界 (ダンジョンズ&ドラゴンズ)

物質界（Material Plane）は、ダンジョンズ&ドラゴンズ（D&D）ロールプレイングゲームにおける中心的な次元界です。主要物質界（Prime Material Plane）とも呼ばれ、多くのキャンペーンセッティングにおいて物語の主要な舞台となります。

多様な宇宙観における物質界

プレーンスケープとスペルジャマー: これらのセッティングでは、宇宙観は単一の主要物質界を持ち、その中に多数の異なる世界が含まれます。
その他の宇宙観: 『マニュアル・オブ・プレインズ』で使用された宇宙観など、複数の異なる物質界が存在する場合もあります。ただし、第3版では「主要物質界」という用語は使われず、単に「物質界」と表現されました。

プレーンスケープにおける「一流」

プレーンスケープのキャンペーン設定では、主要物質界から次元間都市シギルにやってきた人々は、自分たちを「一流（Prime）」と呼びました。しかし、シギルや他の次元界に住む次元間の上流階級の者たちからは、しばしば才覚のない「二流者（Clueless）」として扱われることがありました。

第4版における用語の変化

第4版では、「主要物質界」や「物質界」という用語は使われなくなり、冒険が繰り広げられる次元界は「定命の世界」、「この世界」、「中つ世」、「自然世界」など、さまざまな名前で呼ばれるようになりました。

物質界は、D&Dの世界観において、冒険者たちが生活し、物語が展開される基盤となる重要な場所です。その設定は宇宙観によって異なり、単一の主要物質界から複数の物質界が存在するまで、多様な形を取ります。プレーンスケープにおける「一流」と「二流者」の概念は、次元間の交流における社会的な階層や偏見を示唆しており、物語に深みを与えます。用語の変化は、D&Dの進化とともに世界観の表現も変化していることを示しています。

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