特許情報プラットフォーム

特許情報プラットフォーム（J-PlatPat）

特許情報プラットフォーム、通称J-PlatPatは、日本の独立行政法人工業所有権情報・研修館（INPIT）の運営によるデータベースで、特許や商標などの産業財産権情報を無料で検索することができます。このプラットフォームは、特許、実用新案、意匠、商標等に関する豊富な情報を提供しており、利用者にとって非常に便利なリソースとなっています。

概要

J-PlatPatは、従来の特許電子図書館（IPDL）の新しいサービスとして、2015年3月23日にスタートしました。このプラットフォームは、従来のIPDLに比べて多くの点で改良されており、特に以下の特徴を備えています。

• - 検索機能の充実: より高度な検索機能が追加され、効率よく情報を探し出すことができます。
• - ユーザーインターフェースの刷新: スムーズでわかりやすいデザインへの変更が行われ、使いやすさが向上しています。
• - 外部サービスとの連携: 他のデータベースや情報リソースとの連携が強化され、より広範囲な情報の検索が可能です。
• - 新しい商標の取り扱い: 色彩や音など、新たなタイプの商標にも対応しています。
• - 情報の一括ダウンロード: 民間情報提供事業者向けに、特許公報等の情報を一括でダウンロードできるサービスも提供されています。

歴史

• - 2015年3月23日: J-PlatPatのサービスを開始。
• - 2016年7月25日: 各国の出願や審査に関する情報を提供するワン・ポータル・ドシエ機能を追加。
• - 2017年3月9日: サイバー攻撃が発生し、安全対策として全サービスを一時停止。9日後に再びサービスを再開しました。
• - 2019年5月7日: 多数の機能改善が行われ、検索機能やインターフェースが大幅に強化されました。

関連サービス

INPITはJ-PlatPat以外にも、様々な産業財産権関連のデータベースを提供しています。具体的には以下のようなサービスがあります。

• - 中韓文献翻訳・検索システム: 中国と韓国の特許文献に関する翻訳と検索を行うサービスで、2015年1月に本格運用が開始されました。
• - FOPISER: 外国特許情報の照会サービスで、2015年8月から提供され、J-PlatPatに機能が移管されています。
• - 画像意匠公報検索支援ツール: イメージマッチング技術を使用した意匠公報の検索ツールです。

このようにJ-PlatPatは、特許や商標といった工業所有権に関する貴重な情報を簡単に入手できる場を提供しており、企業や研究者、弁理士などにとって不可欠なツールとなっています。J-PlatPatを利用することで、より迅速かつ効果的に必要な情報を獲得し、権利の取得や管理に役立てることが可能です。特許や商標に関心がある方々にとって、このプラットフォームは強力な味方です。

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