犬塚直史

犬塚直史の経歴と活動

犬塚直史（いぬづか ただし）は、1954年9月28日生まれの日本の政治家および実業家です。東京都台東区に生まれ、両親は長崎県五島市出身という家庭で育ちました。学歴としては、立教大学の経済学部を卒業し、その後ダラス大学の大学院で経営学の修士課程を修了しました。

犬塚はこの学びを活かし、アメリカのハワイ州でリゾートホテルを経営するエバ・インターナショナル・インクの代表取締役としての役割を担っていました。政治の世界には、2000年の第42回衆議院議員総選挙で初めて足を踏み入れ、民主党公認で長崎3区から出馬しましたが、自由民主党の虎島和夫や自由党の山田正彦に敗れ、当選には至りませんでした。

2003年には民主党と自由党の合併に伴う選挙区調整の影響で、参議院長崎県選挙区への立候補を見送ることになりました。翌2004年の第20回参議院議員通常選挙で長崎県選挙区から再び立候補し、当選を果たしました。2010年の第22回参議院議員通常選挙では、前長崎県知事の金子原二郎に敗れ、再当選には至りませんでした。

その後、2012年には第46回衆議院議員総選挙に東京14区から立候補しましたが、惜しくも落選し、比例東京ブロックでも民主党がわずか3議席しか獲得できずに終わりました。2013年以降は長野県の株式会社奥志賀高原リゾートの代表取締役社長として活動し、2018年には世界連邦運動・グローバル政策研究所の実行委員会にも参加しています。

2019年には国民民主党公認で佐賀県選挙区から立候補を発表し、投票の結果は落選ではありましたが、その後国民民主党佐賀県連副代表として活動し続けました。2020年には立憲民主党に合流し、同党の佐賀県連副代表となりましたが、2022年の参議院選挙には立候補しない意向を示しました。2024年には旭日中綬章を受章する予定です。

政策と主張

犬塚は「人間の安全保障」の政策を推進しており、いくつかの重要な目標を掲げています。特に、ICC国際刑事裁判所条約の早期締結を目指し、2007年7月17日にはローマ規定条約の締結が実現しました。また、雇用における年齢差別の撤廃や国連緊急平和部隊の創設に向けた取り組みも行っています。選択的夫婦別姓制度の導入にも賛成の姿勢を示しています。

プライベートと興味

犬塚はワイキキ・ラフウォーター・スイムに3回出場した経験があり、体力や挑戦する姿勢を持ち続けています。妻はフランス出身の議員であり、犬塚自身も英語とフランス語を話すことができます。こうした多様な背景が彼の政治活動にも影響を与えているようです。

2020年以降のインタビューや質問に対しては、特に「東アジアの間での信頼醸成」に注力したいと述べており、地域的な平和と安定に寄与する姿勢を強調しています。現在は、地球規模問題に取り組む国際議員連盟など、さまざまな役職に就いており、国際的な視点を持った政治活動を続けています。

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