狐野扶実子

狐野 扶実子（この ふみこ）のプロフィール

狐野扶実子は、1969年8月25日生まれの日本の食プロデューサー、ジャーナリスト、そして出張料理人です。彼女は東京で生まれ育ち、現在は慶應義塾大学大学院システムデザイン・マネジメント研究科の研究員として活動しています。

学歴とフランスでの修業

彼女のキャリアは、1993年に成城大学文芸学部英文学科を卒業し、フランス語を学ぶためにパリのソルボンヌ大学に留学することから始まりました。1995年には、夫の転勤に伴って再度フランスに渡り、名門料理学校「ル・コルドン・ブルー」に入学します。この学校では料理技術を12年間にわたり学び、1997年に首席で卒業。卒業後は、ミシュランガイドにおいて3ツ星を獲得したレストラン「アルページュ」の見習いシェフとしてキャリアをスタートさせました。

成功と独立

2000年には「アルページュ」のスー・シェフに就任し、その後独立して出張料理人としての道を歩むことになります。この道を選んだことで、彼女はジャック・シラク元フランス大統領夫人やその他世界中のVIPを顧客に持つようになります。2004年には、人気のドキュメンタリー番組『情熱大陸』に出演し、その活動が多くの人に知られるようになりました。

料理の世界への影響

2005年、彼女はパリにある「フォション」で、東洋人かつ女性として初めてエグゼクティヴ・シェフに就任します。これにより、彼女は国際的な料理シーンでの立ち位置をさらに強固にしました。2009年には、彼女の料理本『La cuisine de Fumiko』がウジェニー･ブラジエ賞を受賞。2010年にはアカデミー賞とも称される「グルマン世界料理本賞」の女性シェフ部門でグランプリを受賞し、彼女の料理の腕前と独自のスタイルが評価されました。

現在の活動

2013年には、日本航空の「スカイオーベルジュ BEDD」プロジェクトのドリーム・チームメンバーに選ばれ、空の上に美食を提供する新しい試みにも取り組んでいます。また、2015年からは、日本の料理人コンペティション「RED U-35」の審査員を務め、若手料理人の育成にも貢献しています。

さらに、2018年には慶應義塾大学大学院システムデザイン・マネジメント研究科の修士課程に入学し、2020年に修了。2022年には、日本代表としてAMBASSADOR Of TASTEに就任し、同年には「RED U-35」の審査員長を務めるなど、その活動は多岐にわたります。

狐野扶実子は、料理の世界における革新と地域文化への貢献を目指し、常に新しい挑戦を続けています。そのキャリアは、彼女自身の情熱と専門知識が結実したものと言えるでしょう。

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