狩山幹生

狩山 幹生（かりやま みきお）に関する詳細

狩山幹生は2001年11月12日に岡山県倉敷市で生まれた若手将棋棋士で、棋士番号330を持つ。彼は井上慶太九段の門下生として知られ、将棋界に新しい風を吹き込んでいる。

将棋との出会い

狩山は小学1年生の時、祖父と将棋を指したことをきっかけに将棋を始め、その後、大山名人記念館での将棋教室などで技術を磨いた。中学校に進学する頃には、すでに奨励会に入会し、その後、岡山県立倉敷古城池高等学校を卒業するまでに将棋の実力を着実に上げていった。

奨励会での活躍

中学1年生で奨励会に入会し、高校3年生時に三段に昇進を果たし、三段リーグに参加。デビュー初の三段リーグである第66回では7勝11敗と苦戦したが、続く第67回と第68回では安定した成績を挙げ、再び挑んだ第69回で競争相手に勝利することに成功し、通算13勝5敗で2位を獲得した。その結果、同じ門下生の横山友紀と共に四段に昇段し、岡山県出身の棋士としては菅井竜也以来11年ぶり、倉敷市出身では81年ぶりの快挙となった。

プロ入りの道

2021年度にプロ入りし、デビュー時には女流棋士との対局が続くという珍しいスタートを経験した。最初の対局は塚田恵梨花とのもので、続いては里見香奈との対局で、2連勝を達成。その後も好調を維持し、最終的には8勝3敗という好成績でデビューを飾った。
2022年度には第81期順位戦C級2組にデビューし、7勝3敗と好成績を収め、さらには棋士編入試験でも試験官として活躍。特に彼は試験官として初めての女性棋士・里見香奈から勝利を収めたことで、一躍注目を浴びる存在となった。

狩山の棋風

狩山幹生は居飛車を好んで使用し、「自分から仕掛けることは絶対にしない」という信念を持ち続けている。彼の棋風は「狩山ワールド」として知られ、受け将棋としてのスタイルで観る者を魅了している。また、彼は粘り強さでも評価されており、相手陣地に入り込んだ状態での局面で終局に至ることもしばしば見られる。

昇段履歴

• - 2014年09月: 6級 - 奨励会入会
• - 2019年05月: 三段 - 第66回奨励会三段リーグからリーグ参加
• - 2021年10月: 四段 - 第69回奨励会三段リーグ成績2位でプロ入り

これからの活躍

狩山幹生は将棋界での将来が非常に楽しみな若手棋士であり、彼の今後の成長と活躍に目が離せない。彼はまだ若いが、確実に将棋界の未来を担う存在として期待されている。

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