猛獣王S

猛獣王S (2002年、サミー)

『猛獣王S』は、2002年にサミーが開発・販売したパチスロ機です。大ヒットを記録した『獣王』の後継機として登場しましたが、そのリリースまでには様々な困難な道のりがありました。

開発の背景

『猛獣王S』の開発前には、以下のような問題が発生しました。

コピー打法の発覚によるサミーグループの戦線離脱
『灼熱牙王』のリリース自粛
爆裂機自粛要請による『超獣王』の自粛

これらの問題を受け、当初予定されていた『超獣王』のリリースが見送られ、代わりに『猛獣王S』がリリースされることとなりました。

ゲームの仕様

『猛獣王S』は、前作『獣王』のゲーム性を継承しつつ、以下の要素がパワーアップしました。

12択の15枚フラグとサバンナチャンス: 前作から引き続き搭載。
ドット演出から液晶演出へ: 演出面が大幅に強化。
連続性のある演出: AT抽選による連続演出が追加。
* 選べるメインキャラクター: ライオン、ダチョウ、ゴリラから選択可能。選択したキャラクターによってBGMやATのゲーム性が変化。

キャラクターは、揃えるビッグボーナス絵柄によって選択可能でしたが、通常時2枚掛けで3回消化することでも変更できました。

サバンナチャンスにおける高速消化による1G上乗せなどの裏技は使用できなくなりましたが、ビッグボーナス中のレギュラーボーナスで緑7・リプレイ・緑7をビタ押しすることで、終了後の高確率状態継続ゲーム数を決定するミニゲームを3択から2択にすることができました。また、リプレイ外しで7を揃えると、当選確率256分の1でサバンナチャンス抽選が行われるなど、技術介入要素も盛り込まれていました。ビッグボーナス中に450枚以上獲得するとサバンナチャンス突入が確定しました。

天井機能

天井機能として、1201G以降のチェリー成立でほぼ天井サバンナチャンスが発動し、以降ボーナス成立までチェリー成立毎にほぼ発動するようになっていました。また、ホール側は設定によって朝一から天井間近のゲーム数に設定することが可能で、モーニングも存在しました。

ボーナス確率

(メーカー発表値)

歴史

リリース当初は、爆裂機問題による新たな認定基準が設けられるという噂が流れ、本機はその認定基準によって登場したと錯覚され、人気が出ませんでした。しかし、後に認定基準の改正が10月から行われることや、ホールのランキングで好成績を上げていることが判明し、前作に劣らないほどの人気を集めました。多くのパチスロ雑誌で、その年リリースされた機種の中で一番良かったと評価されました。

その後、本機は4号機再区分により4.1号機と認定され、新たに設置できなくなりましたが、4.5号機バージョンの『猛獣王G』が登場し、ゲーム性はそのままに一部ホールに設置されました。

実機情報

モーニング仕込み

以下の手順で、特定のゲーム数（650G/700G/800G/900G/1000G/1100G/1150Gのいずれか）からゲームを開始できる状態に設定できました。

1. ライオン画面以外にしておく
2. 電源をOFF
3. 設定キーをON
4. サブ基板のディップスイッチの右から2番目をON
5. 左の黄色のスイッチを押したまま電源ON
6. スタートレバーを叩く
7. 設定キーをOFF
8. 4のディップスイッチを戻す
9. ライオン液晶に戻っていれば完了

オンラインゲーム

オンラインゲームサイト『777town.net』にてプレイが可能です。

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