猛龍

猛龍（もうりゅう）

猛龍は、将棋の一種である大局将棋において特有の駒の一つです。本将棋には存在せず、大局将棋のプレイにおいて重要な役割を果たします。この駒には独自の機能があり、プレイヤーが戦略を考える上で非常に価値のある存在です。

動きと特徴

猛龍の最大の特徴は、同じマス上にある自分よりも格の低い駒をいくつでも飛び越えて一度に取ることができる点にあります。この能力により、猛龍は大局将棋の中でも特に強力で、相手の駒を効率よく捕獲するための戦略的な手段となります。これによりプレイヤーは盤面を有利に進めることが可能です。

成駒との関係

猛龍には成駒（昇進した状態）が存在し、その名は大龍です。しかし、猛龍から成ることについては慎重になるべきです。成ることで得られるメリットは、前後の動きが1マス増加する程度であり、逆にデメリットが大きいことが多いのです。成駒である大龍になると、猛龍の飛び越し捕獲機能を失い、横への動きをも失ってしまいます。さらに、駒の格も1段階低下するため、戦略的に不利になります。結果として、大龍に成ったことで他の強力な駒—例えば角将や飛将、さらには猛龍や飛鰐—に飛び越し捕獲されてしまうリスクが増加します。

まとめ

このように、猛龍は大局将棋において特異な存在であり、その動きや成ることの利点・欠点を十分に理解し、戦略に活かすことが求められます。大局将棋の駒の中では非常に重要で強力な駒ですが、成ることによる影響を考慮し、慎重に操作する必要があります。プレイヤーは猛龍をどう使用するかによって、勝利への道を開くことができるでしょう。

関連項目

• - 将棋類の一覧
• - 将棋類の駒の一覧

参考文献

• - 梅林勲・岡野伸共著『改訂版 世界の将棋・古代から現代まで』（将棋天国社、2000年）

もう一度検索