猪井操子

猪井操子（いい みさこ）氏は、1979年11月9日生まれの日本のフリーアナウンサーです。現在はTCP Artistに所属し、幅広い分野で活躍しています。

香川県高松市に生まれ、愛媛県松山市で育ちました。愛媛県立松山東高等学校を経て、神戸大学を卒業しています。学生時代からアナウンサーを志していたと考えられます。

大学卒業後、2002年4月にNHK松山放送局に契約キャスターとして入局しました。約2年間勤務し、「おはよう四国」などの番組を担当しました。
続いて、2004年4月からはテレビ大阪に契約アナウンサーとして移籍し、2008年3月まで勤務しました。テレビ大阪では、「ビジネス525」のリポーターや「ニュースα」を担当したほか、プロ野球中継のリポーターとしても活躍し、特に阪神タイガース関連の「全力!!虎中継」や、J SPORTS制作のオリックス・バファローズ戦中継「J SPORTS STADIUM 野球好き」に携わるなど、スポーツ取材の経験を積みました。

2008年4月からは東北放送（TBC）にアナウンサーとして入社（有期専門職契約）。2011年3月までの約3年間、仙台を拠点に活動しました。東北放送では、テレビ・ラジオ問わず多岐にわたる番組を担当しました。
テレビでは、情報番組「ウォッチン!みやぎ」でスポーツコーナーを担当。プロ野球・東北楽天ゴールデンイーグルス関連の「TBCパワフルベースボール」や、サッカー・ベガルタ仙台関連の中継でリポーターを務めました。特に2009年にはベガルタ仙台のJ2優勝の瞬間に立ち会ったこともあります。また、「仙台国際ハーフマラソン大会」では優勝インタビュアーを務めるなど、スポーツアナウンサーとしての経験を深めました。報道番組「イブニングニュースTBC」でキャスターを務めた期間もあり、情報番組「ピンすぽ！」ではナビゲーターを務めました。その他、バレーボール大会の実況など、幅広いスポーツジャンルに対応しました。
ラジオでは、「ロジャー大葉のラジオな気分」でアシスタントを務めたほか、自身の担当番組「ランチボックス-L」では、初期は月曜日、後に水曜日を担当しました。「火曜日から金曜日の夜9時から10時までTBCアナウンサーが生で喋ってます。略して『カマス』」という番組では木曜日・金曜日を担当し、特に宇宙や天文が好きであることから「コスモMISAKO」というコーナーを持つなど、個性的な一面も発揮しました。朗読番組「童話の散歩道」やドキュメンタリー番組のナレーションなど、落ち着いた語りも評価されました。

アナウンサーとしての活動と並行して、ファイナンシャルプランナーの資格を取得しており、経済分野への知識も持ち合わせています。また、書道は小学生の頃から現在に至るまで長年継続しており、文化的な造詣も深いです。

プライベートでは、東北放送在籍中の2010年12月2日、担当番組「ウォッチン!みやぎ」内で結婚を発表しました。お相手は東北楽天ゴールデンイーグルスの取材を通じて知り合った日刊スポーツの記者でした。結婚発表の翌年、2011年3月30日には、担当番組「ランチボックス-L」や社内ブログを通じて、東北放送を3月末で退社することを発表しました。そして、2012年1月には第一子となる男児を出産し、母となりました。

エピソードとして、フリーアナウンサーの柳瀬若菜氏とは、高校時代の同級生であり、NHK松山放送局、そして東北放送でも同僚として共に働いた関係です。東北放送のラジオ番組で共演した際には、高校時代の思い出などを語り合ったこともあります。また、前述の通り宇宙や天文の分野に造詣が深く、社内では「宇宙博士」と呼ばれることもありました。テレビ大阪時代に、当時の大阪近鉄バファローズの岩隈久志投手（後に楽天に移籍）が連勝記録を樹立した試合でヒーローインタビューを担当したものの、数年後、東北放送の番組で再会した際にそのことを伝えたところ、岩隈投手本人には記憶されていなかったという微笑ましい一幕もありました。結婚発表時には、日刊スポーツ東北版に顔写真付きの記事が大きく掲載され、注目を集めました。

地方局で多様な経験を積み、出産を経てフリーアナウンサーとして活動を続ける猪井操子氏は、スポーツから報道、情報、文化まで幅広い分野に対応できる実力派アナウンサーと言えるでしょう。

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