猫田孝

猫田 孝（ねこた たかし）

猫田孝は、日本の岐阜県で著名な政治家であり、自由民主党の一員として長年にわたり岐阜県議会で活躍しています。1940年4月8日に生まれ、岐阜県立大垣北高等学校を経て、中央大学の文学部を卒業後、建設会社である岐建株式会社に入社しました。

彼の政治キャリアは、1974年5月の岐阜県議会議員大垣市選挙区補欠選挙での初当選から始まり、その後14回連続で当選を果たすという驚異的な実績を持ちます。特に、2005年の郵政解散総選挙では彼の名が全国的に知られることとなります。この選挙では、当時の小泉純一郎首相が造反議員を公認せず、県内の野田聖子、藤井孝男、古屋圭司の3人が無所属で立候補する事態が発生しました。彼は「県連としては堂々と『造反組』を支援していく」という強い姿勢を示し、党の規約変更を行い、未公認の候補者を支援する決定をしました。

このような行動は彼にとって勇気ある選択でありましたが、衆院選後には党の幹部たちが離党を余儀なくされました。それでも、猫田は2007年に復党し、2008年には自由民主党岐阜県連の幹事長に復帰しました。幹事長として彼は約12年の長きにわたってその役職を務め、2018年には県連会長代行に就任しました。

2021年の岐阜県知事選挙においては、これまで支援してきた古田肇知事を支援せず、元内閣府大臣官房審議官の江崎禎英を擁立する動きを見せました。この立場を巡り、党内ではさまざまな対立が生じました。猫田は「受け入れることができない」などと強く反発し、他の支持基盤と対立を示しました。最終的に2023年の任期満了をもって政界を引退する意向を示したものの、2022年2月にはその決断を撤回し、再度県議選に立候補することを決定。結果として、彼は再び議席を確保し、14選を果たしました。

人物

猫田はその政治活動に加え、様々なつながりを持っています。彼は統一教会とも関係が深く、岐阜県における関連団体の設立準備委員としても活動しました。この活動の中で、彼は平和大使としても任命されています。

また、同じ年に生まれた麻生太郎元総理との親しい関係も興味深いものです。彼らは1980年代前半から知り合っており、友人同士として互いに「太郎ちゃん」「猫ちゃん」と呼び合っています。さらに、古田肇知事の反対を押し切って金融機関の指定を変更したことや、野田聖子との長きにわたる関係があったことも知られていますが、知事選を巡る対立によってその関係は緊張状態に変わりました。

猫田孝の政治家としての人生は、岐阜県の政界においてさまざまな課題に対処し、影響を与えてきた多面的なものです。彼の行動や思考は、一地方の政治にとどまらず、広く日本の政治に影響を与える存在としての位置付けを示しています。

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