猿轡

猿轡（さるぐつわ）について

猿轡とは、主に音を出させないために口に押し込む道具で、一般的には布を使用して作られています。使い方としては、布を口の中に詰め込む、またはそれを包む形で固定することが一般的です。このような道具は、特定の目的で使用され、一般的にはその視覚的な効果が重視されています。

様々な猿轡のスタイル

一般的な猿轡には、いくつかのスタイルがあります。例えば、布を口中に押し込んでその上からタオルで覆ったり、スカーフで結び目を作ってそれを口にかませる方法です。また、市販品としては、ゴルフボール大の玉に革紐が付いており、それを口に押し込んで固定するものや、厚手の革で口全体を覆うタイプ、さらにはエボナイトの棒を用いた猿轡などもあります。

近年では、ガムテープなどで口を巻くことも増えており、これにより高い静粛性が得られます。ただし、安全性の面からも注意が必要です。口に押し込む道具は窒息の危険性もあるため、使用時には意識の確認が重要です。

現代における猿轡の使用

最近では、若い女性の間でファッションの一部として猿轡が見られます。ボンデージルックの一環として身につけたり、玉猿轡をチョーカーのように用いることがあります。このようなスタイルは、さまざまなシーンでアクセサリーとして機能しています。また、いびき防止のために猿轡を使用する例もあります。

猿轡は、時には自殺防止策とも捉えられます。猿轡を使用することで舌を出すことが困難となり、舌を噛むという自傷行為を防ぐ効果があります。

使用上の重要な注意点

猿轡を装着する際には、相手が意識を持ち、状態を常に確認することが必要です。特に気絶している場合には窒息リスクが高まり、危険な状況を招きかねません。日本の警察が自殺防止のために猿轡を使用した事例もありますが、窒息による重篤な結果を招いた事件も存在します。このような背景から、猿轡を使用する際には慎重さが求められます。

名称の由来と語法

「猿轡」という名称は、馬具の一つである轡から派生しています。馬の口に噛ませることから、猿に同じように装着している状態を表す名称となりました。広く使われる表現として「猿轡を噛ませる」という形があり、ここで「噛ませる」という言葉には、単に装着するだけでなく、しっかりと嵌めるという意味があります。

BDSMにおける猿轡の役割

猿轡はBDSMプレイにおいても重要な道具として利用されます。この場合、責め手が緊縛し、自由を奪った状態の相手に装着します。この目的は、他の責め行為（鞭打ちや蝋燭責めなど）中に悲鳴を上げさせないためです。また、猿轡によって被虐者の拘束感や屈辱感が高められ、その状況自体がプレイの一部として楽しまれます。

様々な材料が使用され、スカーフや玉猿轡などのアイテムが典型的ですが、時には被虐者がその場で着用している下着を使用することもあります。こうした使用方法には衛生面の配慮が重要とされますが、特に屈辱感を高める手段としては効果的です。

猿轡は、その性質上、特に使用時に注意が必要な道具であると同時に、特定の目的のために高度に活用されることが多いです。

もう一度検索