玉峰伸典

玉峰 伸典

玉峰 伸典（たまみね のぶのり）は、1975年12月8日に山口県下関市で生まれた日本の元プロ野球選手です。投手として読売ジャイアンツおよび大阪近鉄バファローズに所属しました。

アマチュア時代

地元の下関リトルリーグで野球を始め、高校は早鞆高校へ進学。2年生の春にはエースとしてチームを牽引し、同年春の山口県大会で優勝を果たし、中国大会にも出場する活躍を見せました。高校卒業後、野球に関する専門課程を備える大竹総合科学専門学校で研鑽を積み、その後社会人野球の王子製紙米子に入団します。

しかし、1998年9月に王子製紙米子野球部が廃部となったため、同じく王子製紙グループの王子製紙春日井野球部へ移籍することになりました。

プロ入りと巨人時代

王子製紙春日井へ移籍した直後の1998年に行われたプロ野球ドラフト会議において、読売ジャイアンツから6位指名を受け入団しました。ドラフト下位指名ながら、球団OBである江川卓氏がかつて背負った栄光の背番号30を与えられるなど、球団からの期待の大きさがうかがえました。プロ入り1年目の1999年はこの背番号でプレーしましたが、2年目の2000年には背番号60に変更となりました。

近鉄への移籍と現役引退

巨人でのプレー期間中、一軍公式戦への登板機会は訪れませんでした。2001年シーズン途中、チームメイトの三澤興一と共に、田畑一也投手および真木将樹投手との交換トレードで大阪近鉄バファローズへ移籍します。近鉄での背番号は57となりましたが、ここでも最後まで一軍のマウンドに上がることはありませんでした。

結局、プロ入りから一度も一軍公式戦に出場することなく、2002年シーズン終了をもって現役選手としてのキャリアに幕を下ろしました。

セカンドキャリア

現役引退後、玉峰氏は野球界を離れることなく、すぐに大阪近鉄バファローズの打撃投手に転身しました。背番号は105をつけ、選手を支える役割を担いました。2004年のプロ野球再編に伴う球団合併時、近鉄はオリックス・ブルーウェーブと合併してオリックス・バファローズとなり、新たに東北楽天ゴールデンイーグルスが誕生しましたが、玉峰氏はどちらの球団にも所属せず、近鉄球団の消滅とともに一度退団しました。

2005年からは、かつて自身がプロキャリアをスタートさせた古巣である読売ジャイアンツに打撃投手として復帰しました。巨人での背番号は、復帰当初は116、その後07、206と変更しながら、長きにわたりチームを陰で支えました。2010年からは打撃投手としての活動に加え、一軍サブマネージャーとしてもチーム運営の一端を担うようになりました。

2017年シーズン限りで巨人球団を退団。その後は野球界でのキャリアから転身し、起業という新たな道に進んでいます。

プロ野球選手としては一軍出場を果たせませんでしたが、その後は打撃投手や球団スタッフとして長年にわたりプロ野球界に貢献しました。

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