玉縄桜

玉縄桜（たまなわざくら）は、1969年に神奈川県鎌倉市にある神奈川県立大船フラワーセンターで、ソメイヨシノとオオカンザクラが自然交配して生まれた、日本産のサクラの園芸品種です。1990年に品種登録されました。カタカナで「タマナワザクラ」と表記されることもあります。

特徴

玉縄桜は、接ぎ木用の台木を育成する目的で、大船フラワーセンター内のソメイヨシノから採取した種をまいたところ、偶然にも発芽が早い個体が見つかりました。この個体を選抜して育成したものが、玉縄桜です。その名称は、かつてこの地が属していた鎌倉郡玉縄村に由来します。

2006年には「玉縄桜を広める会」が結成され、各地で植樹活動が行われました。この会は2017年に活動を終えましたが、玉縄桜は大船フラワーセンターのほか、大船観音寺や砂押川プロムナードなどでも見ることができます。

一般的に早咲きのサクラは花弁の色が濃くなる傾向がありますが、玉縄桜はソメイヨシノのように薄いピンク色の花を咲かせます。また、開花時期が2月下旬から3月下旬までと長く、比較的長い期間花を楽しむことができます。その美しさから「かまくらと三浦半島の古木・名木50選」にも選ばれています。

大船フラワーセンターにほど近い大船観音寺のキャラクター「のんちゃん」は、好きなものの一つに「玉縄桜」を挙げています。

その他

玉縄桜は、その美しい花と長い開花期間から、地元の人々を中心に広く愛されています。早春の鎌倉を彩る桜として、多くの人々が訪れます。

関連項目

ヨコハマヒザクラ
春めき桜
ミクルマガエシ
大雄紅桜
* 大磯小桜

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