王の顔

『王の顔』

『王の顔』は、2014年11月19日から2015年2月5日まで韓国のKBSで放送された時代劇で、全23話から成る作品です。主演にはソ・イングクとチョ・ユニなどが名を連ねています。日本では、2015年3月15日にCSチャンネル衛星劇場で初放送され、後にテレビ東京やBSジャパンなどでも視聴可能となりました。

概要

本作は、16世紀末の李氏朝鮮、具体的には宣祖の治世を舞台にしています。物語には「観相師」と呼ばれる人物が登場し、人の顔から未来を読み解く能力を持つ彼らがその役割を果たします。特に、彼らによって「王になってはならない」と予言された14代王の宣祖は、予言に抵抗しながら国を治めようと奮闘しますが、次々に襲いかかる厄災に苦しむことになります。

物語の主軸となるキャラクターは光海君で、彼は次期王として描かれています。初めは観相に対して興味本位だった光海君ですが、民の辛さや父王の苦しみに心を寄せ、次第に自身の成長を遂げながら様々な困難に挑んでいきます。さまざまな人物との交流を通じて、彼は人間の心理を読み取る力を手に入れ、観相師の真実に近づくことになります。

特徴

ドラマの中にはロマンチックな要素も見られますが、主要なテーマは武術や戦いのシーンに重点が置かれています。血みどろの戦闘が頻繁に描かれ、また政治的な駆け引きやサスペンスフルなシーンも多く存在します。物語には自然災害の飢饉や疫病に加え、豊臣秀吉の朝鮮侵攻や他国との衝突も描かれ、これらの要素が物語の緊迫感を高めています。

また、全体を通じて物語がフィクションであることを冒頭に示し、架空の歴史に基づいた創作であることが伝えられています。

主要登場人物

• - 光海君（ソ・イングク） - 主人公であり、第15代朝鮮王。
• - 宣祖（イ・ソンジェ） - 第14代王であり、光海君の父。
• - キム・カヒ（チョ・ユニ） - 宣祖の第二側室。
• - 懿仁王后朴氏、仁穆王后金氏 - 宣祖の正室たち。

日本での放送

日本においても広く視聴された本作は、衛星劇場によって放送されたのを皮切りに、テレビ東京、テレビ愛知、BSジャパンなど多くのチャンネルで再放送されました。各局の放送時間は異なりますが、二ヶ国語放送や日本語字幕付きで多くの視聴者に親しまれました。

このように『王の顔』は、深い人間ドラマと歴史的な背景を織り交ぜた作品として、多くの人々に感動を与えるドラマであり、その魅力は今もなお色あせることがありません。

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