王弟 (ハウス・オブ・ザ・ドラゴン)

『ハウス・オブ・ザ・ドラゴン』シーズン1 第2話「王弟」の詳細解説

あらすじ

物語は、キングズランディングを中心に、ウェスタロスの各勢力が蠢き始める状況から展開します。〈踏み石諸島〉周辺の海域では、三頭市（トライアーキー）の勢力が増し、ミアの〈蟹餌作り〉クラガスによる海賊行為が横行。コアリーズ・ヴェラリオン海相の船が襲撃され、多くの船員が犠牲になります。ヴェラリオン公は、事態を重く見てヴィセーリス王に侵攻を求めますが、王は外交的な解決を望み、慎重な姿勢を崩しません。

一方、王位継承から外されたデイモン王子は、王都の守人である金マントを率いてドラゴンストーン島を占拠。自身こそが真の世継ぎであると宣言し、王家への反旗を翻します。王の周辺は、女王の不在が国の危機を招くと考え、王に再婚を迫りますが、妻の死を悼むヴィセーリス王は、再婚に踏み切れません。

小評議会で、酌取り役を務めるレイニラ王女は、ドラゴンを用いて〈踏み石諸島〉を攻撃することを提案しますが、その意見は軽んじられます。そして、厄介払いとして、〈王の盾〉の欠員選考に向かうように指示されるのです。レイニラは新たに総帥となったハロルド・ウェスタリングと共に、サー・クリストン・コールを選出します。また、〈王の手〉オットー・ハイタワーは、娘アリセントを王の話し相手として送り込み、王の心を掴もうと画策します。

ヴェラリオン公とその妻レイニス王女は、12歳の娘レーナを王の再婚相手として推します。かつて大評議会によって王位継承を阻まれたレイニスは、レイニラに女性が王位に就くことの困難さを語ります。そんな中、デイモンがドラゴンの卵を盗んだことが発覚。オットーは〈王の盾〉の騎士と兵を率いてドラゴンストーン島へ向かいます。

ドラゴンストーンでの対峙

オットーはドラゴンストーン島で、デイモンと愛人のミサリアに遭遇します。デイモンは妊娠中のミサリアと結婚し、ターガリエン家の習慣に従い、生まれてくる子の側にドラゴンの卵を置くと主張。デイモンのドラゴン「カラクセス」が威嚇する中、両陣営は一触即発の状態となります。しかし、ドラゴン「シアラックス」に乗ったレイニラが駆けつけ、デイモンに「王位を望むなら私を殺してみよ」と迫り、卵の強奪を断念させ、戦闘を回避します。オットーは卵を回収し、キングズランディングへと帰還します。

キングズランディングの動向

ヴィセーリス王は再婚について、法相ライオネル・ストロングに相談します。ストロングは、由緒あるヴァリリアの家柄で、王の艦隊の半分を供給するヴェラリオン家との婚姻を勧めます。しかし、ヴィセーリス王は小評議会で、アリセントとの再婚を発表。この決定は、周囲を驚かせます。

ドリフトマークの密約

娘レーナを王に拒否されたヴェラリオン公は、本拠地であるドリフトマーク島でデイモン王子と会談。王家から冷遇されている者同士として同盟を提案します。

視聴者の反応

このエピソードは、HBOでの放送で226.4万人、HBO Maxでの配信を含めると1020万人の同時視聴者数を記録。前回のエピソードよりも視聴者数が増加し、大きな話題となりました。

まとめ

「王弟」は、複雑に絡み合う人間関係と、権力争いが激化する様子を描いたエピソードです。王の再婚問題、王弟の反抗、そして若き王女レイニラの決意が交錯し、物語は新たな局面を迎えます。それぞれの思惑が交錯する中で、今後どのような展開を迎えるのか、目が離せません。



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