珀

珀は、作詞、作曲、編曲、歌唱、ミックスの全てを一人で手掛けるシンガーソングライターです。その作品は、アニメや漫画のキャラクターを新たな視点から捉え、独自の解釈で音楽として表現するというコンセプトが特徴です。素顔や年齢は公表されておらず、ミステリアスな雰囲気を纏っています。

幼少の頃から歌うことが好きだった珀は、趣味で作曲を始め、その過程でピアノなどの楽器を独学で習得しました。曲作りを始めたきっかけは、好きなキャラクターをモデルに、二次創作のような感覚で曲や歌詞を書き始めたことだと言います。音楽的なルーツとしては、久石譲からの影響を強く受けており、そのアレンジは、珀の楽曲に深みと奥行きを与えています。

アーティスト名「珀」は、実の父親が名付けた「琥珀」に由来しています。

2020年12月24日、YouTubeに1st-MV『asiMMetrico』を公開し、音楽活動をスタートさせました。その後、2021年には2nd-MV『碧落の地より』、3rd-MV『片道旅行記』、4th-MV『秘密基地』、5th-MV『涙淵に沈む』と、精力的にMVを発表。同年12月には、1st-Digital-Single『片道旅行記』をリリースし、活動1周年を記念して『碧落の地より』へのアンサーソングMV『Answer ~碧落の地へ~』を公開しました。

2022年に入ると、2nd-Digital-Single『ひカゲもの』、3rd-Digital-Single『FICTION』をリリース。『FICTION』は、avexと集英社による音楽と漫画を繋ぐプロジェクト「PROJECT COMUC」の一環として制作され、『少年ジャンプ＋』の新鋭作家・温井雄鶏が描き下ろしたイラストにインスパイアされた楽曲です。

同年2月には、TVアニメ『キングダム』第4シリーズのエンディングテーマに抜擢されたことが発表され、4月には同アニメのエンディングテーマ『眩耀』をDigital-Release。この楽曲は、作中の特定のキャラクターにインスパイアされて生まれたもので、公開からわずか1ヶ月足らずでYouTubeでの視聴回数が50万回を突破、珀にとってメジャーデビュー作かつ代表作となりました。5月には、『眩耀』から『Repent』をDigital-Releaseし、同月には生配信ラジオ『珀ラジ』をYouTubeで開始、以降不定期で開催されています。

同年6月には、1st-Single「眩耀」を発売。『眩耀』、『Repent』に加え、新曲『空梁月落』を収録しました。8月には、4th-Digital-Single『ユーフォリック』をリリース。9月には、BS松竹東急ドラマ『商店街のピアニスト』の主題歌に抜擢され、自身初となる1st ONLINE LIVE「珀 ONLINE-LIVE」を開催しました。このライブには、ピアニストの深根がゲスト出演。10月には、同ドラマの主題歌『邂逅の旋律』をリリース。12月には、6th-Digital-Single『Grieve』をリリースし、活動2周年を記念した2nd ONLINE LIVE「2nd Anniversary ONLINE LIVE」を開催しました。2nd ONLINE LIVEには、深根に加えヴァイオリニストの小寺里奈も参加しました。

2023年3月には、3rd ONLINE LIVE「ONLINE LIVE Vol.3」を開催。ファンからのリクエスト楽曲のカバーを中心に構成されたこのライブには、キーボーディストの荒幡亮平とドラマー＆パーカッショニストの佐治宣英がゲスト出演しました。5月には、テレビ東京系ドラマプレミア23『さらば、佳き日』のオープニングテーマに抜擢されたことが発表され、同ドラマのオープニングテーマ『糠星の備忘録』を収録した1st-Album「まだ誰一人と知らない話を」をリリースしました。

珀の音楽は、その繊細な表現力と、アニメや漫画の世界観を深く理解した上で再構築する独自性が魅力です。今後の活動にも目が離せません。

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