現代進行形TV イマジン!

『現代進行形TV イマジン!』は、2002年4月16日から2003年3月11日まで、朝日放送テレビ（ABCテレビ）の制作により、テレビ朝日系列で放送されたドキュメンタリー番組です。毎週火曜20:00 - 20:54（JST）の時間帯で、約1年間放送されました。

番組の大きな特徴は、その斬新な構成にありました。元NHKアナウンサーの大塚範一、女優の真中瞳、タレントの東野幸治という、それぞれ異なる分野で活躍する3人をキャスターに起用。彼らが、その時々に注目を集めている人物にスポットライトを当て、密着取材によるドキュメンタリー映像を放送しました。

さらに、ドキュメンタリー映像の後には、スタジオでのトークセッションが設けられました。キャスター陣に加えて、ゲストも招き、ドキュメンタリーで取り上げられた人物やテーマについて、多角的な視点から掘り下げて議論しました。このトークセッションは、単なるおまけではなく、ドキュメンタリーの内容をより深く理解するための重要な要素となっていました。

大塚範一にとっては、この番組への出演は、フリーアナウンサーとしての新たな挑戦でした。NHKを退職後、フジテレビ系列の番組を中心に活動していた大塚にとって、『現代進行形TV イマジン!』は、初めてフジテレビ系列以外の民放でレギュラー出演する番組となりました。彼の起用は、番組の話題性を高める上で大きく貢献したと言えるでしょう。

また、この番組の開始は、ABCテレビの火曜20時枠のスポンサー形態にも変化をもたらしました。それまで1時間通し(30秒×12)だったスポンサー枠が、番組の前半枠(30秒×6)と後半枠(30秒×6)に分離されるようになったのです。この変更は、スポンサー企業の多様化を促し、番組内容にも影響を与えたと考えられます。この形式は現在まで続いています。

『現代進行形TV イマジン!』は、ドキュメンタリーとトークセッションを組み合わせることで、単なる情報番組とは一線を画した、独自の魅力を放つ番組でした。時代の先端を走る人物の生き様を描き出すとともに、視聴者に様々な問題提起を行う、刺激的な内容が評価されました。

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